フィリピンで日本人が働くスタイルを大きく分けると、①日本の会社からの駐在員として働く②日系や外資系企業の現地採用社員として働く③起業する、があります。これらの中から②現地採用社員としての働き方について紹介します。

 

 

 

現地採用社員の待遇

 

 

 日系企業のフィリピン現地法人やフィリピンで設立された会社でフィリピンの就労ビザを取得し、正社員として働きます。正社員として雇用されるまでに3~6カ月の試用期間があります。

 

 

 駐在員と異なり、日本の給与や手当、福利厚生、社会保険、社用車の支給などは通常適用されません。一方、フィリピン人スタッフより給与面等で恵まれた待遇が用意されているといえます。

 

 

 駐在員の場合、会社からの辞令でフィリピンを離れなければなりませんが、現地採用の場合は基本的に本人の意思でフィリピンで働き続けることが可能です。海外で働く経験を通じ、語学力をはじめ外国人とのコミュニケーション能力を身に付けて次のキャリアにつなげることもできるでしょう。

 

 

 

求められる語学力

 

 

 ネイティブスピーカーとしての日本語能力に加えて、英語力は必須です。会社によって必要とされる英語のレベルは異なりますが、フィリピン人との日常会話に困らず、ビジネスの場でもコミュニケーションができ、メールでビジネス文書を書けるといったレベルの英語力を持って求人に応募したいものです。

 

 

 一般に就職の際にフィリピン語(タガログ語)の能力を求められることはないと思われます。しかし、タガログ語ができると、日常生活およびビジネスの場でフィリピン人とのコミュニケーションにおいて非常に大きな強みとなることがあります。フィリピンで働き、暮らす中でタガログ語の重要性に気付き、習得をめざす日本人も多いです。

 

 

 

求人を探す方法

 

 

人材紹介会社

 

 

 人材紹介会社に登録し、求人情報を紹介してもらうことができます。マニラには日系の人材紹介会社もあります。面接の日程調整なども人材紹介会社が行い、採用が決まった場合、就職先の会社から人材紹介会社に一定金額の紹介手数料(成功報酬)が支払われる仕組みになっています。

 

 

求人広告サイト

 

 

 企業が無料で求人募集を掲載でき、また求職者も無料で閲覧できるサイトがあります。さらに採用が決定した場合も、求職者、会社ともに手数料を支払う必要がないサイトもあります。

 

 

カモメアジア転職

https://kamome.asia/philippines/

 

 

リファラル(推薦)

 

 

 求人募集を行う会社の従業員が、条件に合う知人を会社に推薦(referral)する方法。会社にとって求人募集にかかる費用を削減できる方法として、最近注目を集めています。