試着室から出てみると

まさかの事態!

 ある日の夕方、女性が古着店のウカイウカイで試着をしていたところ、突然、電気が消えた。驚いた女性だったが、よくある一時的な停電だと思い、試着を続けた。

 その後、試着室から出たところ、店内は暗く誰もいない。すでに閉店し、女性は閉じ込められてしまったことに気付いた。助けを求めて店のドアを叩くが、反応なし。フェイスブックに投稿し、ようやく救助されたときは、すでに夜の10 時35 分だった。(4月6日・デイリートリビューン)

絶滅の危機を救え!

小型の水牛タマラウ

 ルソン地方ミンドロ島に生息する水牛タマラウ(Tamaraw)が、絶滅に最も近い動物の1種であることが明らかになった。環境天然資源省によると、現在フィリピンにいるタマラウは500 ~ 600頭。1900年には1万頭が生息していたという。タマラウは、体高約1メートル、体長約2メートル、体重約300 キログラムになるが、フィリピンの水牛カラバオの約半分の大きさの小型の水牛。

 2024年には政府から総額1億ペソの予算がタマラウ、ジュゴン、フィリピン・イーグル、フィリピン・オウム、ウミガメの保護に割り当てられた。また、トヨタ・モーター・フィリピンから多目的バンのトヨタ・タマラウの次世代モデルと監視用キットが環境天然資源省に寄付された。同省はタマラウを少なくとも千頭に増やすことをめざしている。(4月8日・フィリピンスター)

体は小さいが凶暴なタマラウ(Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0 LaDez )

自給率アップをめざし

タマネギ研究所設立へ

 フランシスコ・ティウ・ラウレル農務長官は4月上旬、フィリピン初となるオニオン・リサーチ&エクステンションセンターを設立することを発表した。同研究所は、タマネギの生産地であり毎年4月にシブヤス・フェスティバルが開かれるヌエバエシハ州ボンガボンに設立される予定。中国など海外のタマネギ生産地の技術を取り入れるとともに、害虫対策にも注力し、種子の品質向上と生産能力の増強、タマネギの自給率アップを目指す。

 統計局によると、2024 年ルソン地方中部のタマネギ生産量は約15万8088 トン、国内生産の60%を占めた。年々、国内の生産量は増えており、2022 年には前年比10%増えて24万1033 トンに達した。しかし、需要を満たす生産目標27 万トンには及ばなかった。(4月6日・フィリピンスター)

漁師もびっくり

サメの3つ子赤ちゃん

 ブラカン州のハゴノイ川で漁をしていたレックスさんが網を引き上げると、中に入っていたのはエビでも魚でもなく、3 匹のオオメジロザメの赤ちゃんだった。驚いたレックスさんだったが、サメを捕獲することは禁止されているので川へ返した。すでに弱っており、生き続けることができるかどうかわからない状態だったという。

 専門家は、母親のサメが川の浅瀬で産み、天敵が少ない川に赤ちゃんを残したと推測している。(4月10 日・マニラブレティン)

 

イルカが死に至る原因は

人間が捨てたプラスチック袋

 

 4月8日、パンガシナン州ボリナオの海でイルカの仲間のコビレゴンドウが衰弱した状態で見つかった。その後死んだことが確認され、漁業水産資源局の獣医が解剖したところ、胃にプラスチックのごみが詰まっていたことが判明した。獣医は、「死因はプラスチックのごみを飲み込んで、長期にわたって栄養を吸収できなかったことによる餓死」と述べた。

 イルカは水に浮くプラスチックの袋などをイカやクラゲだと思い、飲み込むことがある。そのプラスチックがイルカの消化器官の機能を妨げ、イルカは常に満腹の状態となってしまうため、食べることをやめてしまい、最終的には餓死に至る。

 漁業水産資源局は、養殖業者や海岸近隣の住民に対し、プラスチックの袋や包装を海に捨てず、適切に処分するよう求めている。(4月10 日・インクワイアラー)

 

世界で最も嫌われている国

フィリピンは何位?

 世界の人口情勢などの調査機関ワールド・ポピュレーション・レビューがこのほど「世界で最も嫌われている国(Most Hated Country 2025)」を発表。30 カ国がランキングされており、1位中国、2位米国、3位ロシア、4位北朝鮮、5位イスラエルだった。フィリピンは19位で、東南アジア諸国ではインドネシア(29 位)とともにランクされた。日本は12 位、韓国は17 位だった。

 ワールド・ポピュレーション・レビューは、このランキングについて科学的な根拠よりも回答者の主観に基づくとしている。

 

都市部に住むお金持ち

肥満率が高いことが判明

 20歳から59歳までのフィリピン人10人のうち約4人は肥満であり、居住地や経済力に影響されることが科学技術省付属食物栄養研究所の調査によって明らかになった。

 地方に住むフィリピン人の肥満率35%に対し、都市部のフィリピン人は45%と高く、また低所得者層の肥満率が25%だったのに対し、高所得者層の肥満率は53%だった。この結果は、都市部に住む裕福なフィリピン人は、高カロリーなファストフードやアルコール飲料を手軽に買えることに起因すると考えられる。 

  性別の肥満率では成人男性35%に対し、女性は45%だった。(4月11 日・ビジネスワールド)