POGOがなくても
地場カジノ産業成長中

 フィリピン娯楽ゲーム公社によると、 2024年のカジノ産業の総収益は前年より25%増加し、4100億ペソに達した。そのうちの約50%、2010億ペソは対面式カジノによる収益だったが、eゲーム、eビンゴが前年比165%増加し、1545億1000万ペソを稼ぎ出した。

 同公社は、海外オンラインカジノ運営業者(POGO)が禁止されたことを受け、フィリピンのカジノはよりテクノロジーを重視し、オンラインカジノ規制と違法業者の監視に取り組むと強調している。(3月24日・マニラタイムズ)

 

「選挙に必須の赤いポチ袋」

売り場から撤去された理由

 書店ナショナル・ブックストアが3月中旬、赤色のポチ袋を「選挙の必需品」と銘打って売り出した。すると、中央選挙管理委員会から「お金で選挙の票を買う行為が当然のように思われてしまう」との指摘を受けて、売り場から撤去された。 赤色のポチ袋は、金銭を贈るときに用いられる。(322日・デイリートリビューン)

(Photo courtesy of Commission of Elections / Comelec)

 

パシッグ市立博物館再開
8年間の閉鎖期間経て

 3月26日、パシッグ市立博物館が8年のリニューアル期間を経て再び開館した。博物館では、1800年代からの市の歴史や先住民の伝統や文化に関する展示をしている。市の中心に位置する博物館の建物は、元々1937年にパシッグ市の元市長ドン・フォルチュナト・コンセプシオンが妻のために建てた邸宅だった。第2次世界大戦中は拷問が行われる場所となり、その後はクリニックや一般住宅として使用されていた。パシッグ市立博物館は、火曜日から日曜日の午前9時から午後4時まで開館。(3月28日・マニラブレティン)

 

受刑者へ違法薬物差し入れ
女の訪問者を逮捕

 マニラ首都圏モンテンルパ市のニュービリビッド刑務所に収監されている受刑者に、覚醒剤を差し入れようとした女が逮捕された。3月25日、女が面会を装って刑務所を訪れたところ、最新の全身検査スキャナーによって陰部に何かを隠し持っていることが発覚。プラスチックの小袋の中にコンドームがあり、その中に覚醒剤が入っていた。(3月27日・テンポ)

 

とんかつに懸けた
行列ができる「ヤブ」

 14年前、SMメガモールにレストラン「ヤブ(Yabu)」第1号店がオープンしたとき、長い行列ができた。しかし、並んでいた人たちは、日本料理のとんかつについてまだよく知らなかったかもしれない。

 「フィリピンに日本料理店をオープンしたくて、パートナーとなる日本の会社とミーティングを重ねていました。しかし、日本側でいろいろなことが起きて混乱し、結局すべての計画を延期しようと言われました」とヤブを展開するスタンダード・ホスピタリティ・グルーブのジョン・コンセプシオンCEOは話す。

 相手側を待つよりも、自分たちでやろう。そう考えたコンセプシオン氏は、日本で目にしたもの、食べた味を基に自力で日本料理店をオープンすることに決めた。当時日本料理店といえば、寿司、刺身、すき焼き、かつ丼、焼き鳥などさまざまなメニューを提供するのが普通だったが、豚肉やチキン、エビを揚げたカツをメインに提供することにした。このコンセプトは、豚肉好きのフィリピン人に受け、モダンで清潔な店内はファミリーに喜ばれた。「店内の壁に描かれた漫画は子どもたちの心をつかみ、親に『ヤブに行きたい』と言ってくれるんです」

 先頃パワープラント・モールに開店した21店舗目のヤブは、従来より50%大きい旗艦店であり、新メニューのクリスピーかつ丼を提供する。サクサクとした食感のカツ、なめらかなオムレツ、特製ソース、ふっくら炊きあがった日本の米からなる一品だ。

 スタンダード・ホスピタリティ・グループは今年中にグリーンヒルズ、エスタンシア(パシッグ市)、アンティポロにもヤブをオープンする。(3月27日・インクワイアラー)

サメを虐待して殺す動画
漁業水産資源局が調査

 

 ヨシキリザメを捕まえて殺す動画が投稿され、漁業水産資源局が調査に乗り出した。ミンダナオ地方北アグサン州トゥバイ町バランガイ・カバヤワの海岸で集団がサメを手で捕らえて岩場に引きずり上げ、頭をココナツの枝で打って殺し、腹から30匹のサメの赤ちゃんを取り出す様子が撮影されていた。
 漁業水産資源局によると、ヨシキリザメは法律で保護されており、違反者は30万~300万ペソの罰金、そして5年から8年の禁固刑が科される場合がある。殺された体長2.76メートルのヨシキリザメは、マグロやカジキに間違われて捕まえられ、口に釣り針が掛かったままで頭と尾に傷を負っていた。赤ちゃんのサメは海に戻されたが、強制的に取り出されて未熟であり、生き残る可能性は極めて低いという。(3月24日・ビジネスミラー電子版)

 

最終電車の出発時刻を延長
MRT、LRTのダイヤ改正

 MRT3号線の運行スケジュールの改正が行われ、3月24日から平日の最終電車の時間が1時間遅くなった。ノースアベニュー駅は午後10時25分に改札終了(南方面行き、終点マガリャネス駅午後10時53分着)、タフトアベニュー駅は午後11時4分に改札終了(北方面行き、終点ケソンアベニュー駅午後11時32分着)。
 LRT1号線も3月26日から平日の最終電車の出発時刻が30分遅くなった。ドクター・サントス駅(パラニャーケ市)発最終電車は午後10時30分、フェルナンド・ポー・ジュニア駅(ケソン市)発は午後10時45分発となった。(3月24日、25日・フィリピンスター電子版)

 

処方薬入りサプリメント

FDAが注意呼びかけ

 食品医薬品局(FDAは、健康被害をおよぼす恐れがある薬品が使われているサプリメントを公表し、注意を呼びかけている。同局が行った検査によって、エネルギー増強サプリメント「ドライブマックス・プラス(Drivemax Plus)」に処方箋が必要な薬品であるシルデナフィルが含まれていることが判明。シルデナフィルは勃起不全の薬として使われ、サプリメント食品に含むことは禁じられている。特に脳卒中の病歴や心臓や腎臓疾患がある人、低血圧の人が服用することは危険とされる。(324日・フィリピンスター)