伝統彫師の村に新たな釣り橋が設置

 

10月4日・フィリピンスター電子版]フィリピンの伝統彫師として知られるワン・オドゥさん(107)の出身地で、タトゥーを実際に彫ってもらえることから、観光地としても人気のルソン地方北部カリンガ州ブスカラン村に新たなつり橋が開通した。

 全長137メートルあり、ブスカラン村と周辺の村をつなぐつり橋は、元俳優で上院議員のロビン・パディリャ氏の支援によるもの。地元の人は、以前はブスカラン村にたどり着くまでは泥や岩で足場が悪い中を1時間歩く必要があったが、橋のおかげで俄然行き来がしやすくなったと話す

 昨年パディリャ氏が村を訪れた際に、自治体の代表者から支援の依頼をされたこときっかけに、同氏1,000万ペソを投資。今年初め工事が始まり、7月末に完成した。

 過酷なハイキングをする必要がなくなったことで、グッとブスカラン村行き来のハードルが下がった。訪問者はもちろんのこと、村の人たちにとっても便利になったということだが、107歳と言われる伝統彫師のオドゥさんが村から降りてきてくれる頻度も上がるのだろうか。

 

イロイロ市警察のボーナスは……

 

10月6日・テンポ]イロイロ市政府は、同市警察の1分署に反違法薬物キャンペーンでの功績を称え、レチョンを贈呈した。1分署は129万ペソ相当の覚せい剤を押収し、10ある分署のうちトップになった。また、5回の捜査で6人の密売人を逮捕したという。

 ボーナスはレチョンだ!と言われたら素直に喜べずキャッシュの方がいいと思ってしまうのは、私がフィリピン人ではないからなのだろうか……。

ボーナスに支給されてうれしいレチョン(イメージ写真)

なぞに包まれた? パティス工場窒息事件

 

10月5日・テンポ、ピープルズジャーナル]ブラカン州オバンド町のパティス工場で10月3日、4人の遺体が発見された。遺体はパティス工場で使われていたとみられる2メートルほどの深さのタンクで見つかり、バランガイ職員によって警察に通報された。

 警察の情報によると、アランと名乗る工場の管理人が、タンクを清掃中だったトレンティノさんがタンク内で意識を失っているのを見つけ、建設労働者の3人に助けを求めた。が、結果としてその3人もタンク内で窒息し、死に至ったという。このパティス工場は4年間使われていなかったとされ、なぜタンクの清掃が必要だったのかという点を含め、捜査が進められている。

 パティスは、魚を発酵させてつくられる魚醬であり、日本では酒造会社で発酵タンク洗浄時に酸素欠乏症による災害事故が起きている。この事件も同じような原因なのだろうか?

抑えきれない衝動? 高校教師の奇行

 

 [9月22日・デイリートリビューン] セブ市のドン・ビンセンテ・ラマ・メモリアル・ナショナル高校で先頃、変質教師による事件が起きた。

 音楽・美術・保健体育を担当する男性教師が、17歳の男子生徒シャツをめくって腹を見せるように指示に従ったその生徒の背中を噛んだ。生徒の背中には噛まれた跡が残った。さらにこの教師は、14歳の生徒にも同様に腹を見せるように言い、腕を噛んだという。

 これら噛まれた生徒の親は警察に通報し、高校もセブ市政府に報告した。噛んだ教師に対する法的処分の手続きが進められている。

 世の中には、変った人がいるものだ……。