北京ダックやカエル肉密輸
カルティマールの店を摘発
フィリピン警察は8月5日、マニラ首都圏パサイ市カルティマールにある店を捜査し、密輸された大量の肉を押収するとともにフィリピン人実業家を逮捕した。押収されたのは北京ダックやカエル、ニワトリの肉などで、中国から密輸されていた。農務省は、鳥インフルエンザが発生した国からの肉を消費すると人畜共通感染症に罹患(りかん)する恐れがあると警告している。(8月10日・ピープルズジャーナル)
インド電子観光ビザ
フィリピン人は無料申請可
フィリピンのパスポート保持者は今年8月から2026年7月31日までの期間中、インドのeツーリストビザを無料で申請できる。取得すれば30日の滞在と有効期間中に2回まで出入国が認められる。
申請はインド到着日より30日前から可能で、少なくとも入国4日前に行うことが必要。パスポートの有効期間が6カ月残っていること、フィリピンへの帰国あるいはインドからほかの国へ出国するための航空券、インド滞在に必要な資金を所持していることが条件となる。無料申請はeツーリストビザのみに適用され、通常の紙のビザをインド大使館で申請する場合は、料金が発生する。
eツーリストビザの申請はインドビザ公式サイトhttps://indianvisaonline.gov.in/evisa/tvoa.htmlから。(8月11日・ピープルズジャーナルほか)
悪徳ツアー業者を処分
山岳地帯の観光地サガダ
コンサルティング ルソン地方北部マウンテンプロビンス州サガダ町評議会は、観光客に対する詐欺容疑などでツアー業者13名に業務停止命令を下した。これらツアー業者は、観光客を同じ宿泊施設に案内して特定のツアーガイドをあっせんし、不快な思いをした観光客から多くの苦情が寄せられていた。
サガダは洞窟、棚田、崖に棺桶をつるす埋葬法(Hanging Coffins)などで知られる。コロナ禍前の2019年には国内外から15万人が訪れ、マウンテンプロビンス州有数の観光地としてにぎわった。 店の多くは夜9時には閉店し、夜10時から朝4時までは外出が制限されて静寂な雰囲気が醸し出される。しかし、ツアー業者の中には「酒飲み放題」を売りに観光客を呼び込む者がいることが地元で問題となっているという。(8月12日・マニラタイムズ)

崖につるされた棺桶。この風習は山岳民族イゴロットの人々によって2千年以上前から行われていたという。高所に埋葬することで先祖の霊に近付けると信じ、また遺体を首狩り族や野生動物から守るために崖につるしたとされる。
露店に高額の場所代請求
MRT駅直結の歩道橋
MRT3号線タフト・アベニュー駅につながる歩道橋の通路および歩道での露店営業者に対し、運輸省は最高9万ペソの場所代を求めている。
ある出店者は、「ここで露店を出すことは禁止されていることはわかっています。しかし、猶予がほしい。食べるのにも困っているんです」と嘆く。
8月上旬、現場を訪れたディゾン運輸大臣は、「生活のためにここで出店せざるをえない人たちであることは理解しており、気の毒に思う。しかし、公共の場でこのような出店はできない。退去後戻ってこないように武装した警備隊の配置もありえる」と述べた。(8月12日・フィリピンスター)
世界屈指の高さを誇る
キリスト像を建設へ
コンサルティングミンダナオ地方北ダバオ州のサマル島に、高さ約45.72メートルのキリスト像の建設が計画されている。完成すれば有名なブラジルのキリスト像(台座を含め約38.1メートル)、ポーランドにある現在世界で最も高い約52メートルのキリスト像などとともに、世界屈指の高さとなる。
像は山頂から島を見下ろす位置に建てられ、神の慈悲を象徴する青と赤の光りを放つことで、夜間にも目立つようにするという。起工式は来年7月の予定。(8月12日・マニラタイムズ)
サンミゲルビール135周年
あの英雄も飲んだ!?
1890年にスペイン王室からの支援を受け、サンミゲルビールが初めてマニラでつくられてから135周年を記念するイベントが開かれた。
サンミゲル・ブリュワリーのカルロス・アントニオ・マヨ・ベルバ社長はスピーチの中で、「1890年といえば、まだテレビも、ラジオも、車もない時代。フィリピンには電気もなかった。しかし、サンミゲルビールはあった」と回顧。そして、「当時、ホセ・リサールがいました。ホセ・リサールが投獄されたのは1892年ですから、初めてサンミゲルビールがつくられたとき、きっと彼も飲んだことでしょう」と述べた。真相はいかに……。(8月16日・マニラスタンダード)
マニラ首都圏のバランガイ
最多人口はケソン市に集中
フィリピン統計局が2024年に行った国勢調査によると、マニラ首都圏で最も人口が多い10のバランガイのうち、6カ所がケソン市内だった。また、モンテンルパ市の人口が2010年の54万3千人から55万2千人に増加し、同市バランガイ・ポブラシオンは首都圏で第5位の人口を擁することがわかった。
〈マニラ首都圏のバランガイ人口上位10〉
1.ケソン市コモンウェルス(21万5035人)
2.パシッグ市ピナグブハタン(17万3576人)
3.ケソン市バタサンヒルズ(16万8770人)
4.ケソン市パヤタス(14万1998人)
5.モンテンルパ市ポブラシオン(12万4554人)
6.カロオカン市バランガイ171(11万6013人)
7.ケソン市ホーリースピリット(11万3614人)
8.ケソン市バゴンシランガン(11万3572人)
9.ケソン市パソンタモ(11万3319人)
10. カロオカン市バランガイ178(11万2582人)
(8月20日・マニラブレティン)