マニラの凋落止まらず……
スマートシティ・ランキング
都市情報データを分析するインターナショナル・ソサエティ・フォー・アーバン・インフォマティクス(International Society for Urban Informatics / ISUI)による2025年世界スマートシティ・ランキングで、マニラは73都市中、63位だった。ほかの東南アジアの主要都市、シンガポール(21位)、クアラルンプール(46位)、バンコク(55位)、ジャカルタ(60位)より下位にランクされた。50都市中44位だった前回から、対象となる都市が増えた今回は19ランク下落した。
スマートシティ・ランキングは、環境、経済、インフラ、社会情勢、行政などの面から市民の生活の質や経済的な発展度を評価。マニラはデジタルインフラ、移動手段、治安、貧困層や社会的に弱い立場にある人々への都市サービスの貧弱なことが、下位のランクの理由となった。
上位10都市は、1位スウェーデン・ストックホルム、2位米国ワシントンDC、3位スペイン・バルセロナ、4位英国ロンドン、5位東京、6位スイス・チューリヒ、7位米国ニューヨーク、8位香港、9位デンマーク・コペンハーゲン、10位ノルウェー・オスロ。
(8月21日・ビジネスワールド電子版)
「NBAストア」3号店
グリーンヒルズに開店
8月20日、マニラ首都圏サンフアン市グリーンヒルズのGHモールにNBAストアが開店した。NBA(全米プロバスケットボール協会)公認の商品を扱う同店は、フィリピンでモール・オブ・アジア、SMメガモールに続く3号店。開店を記念してフィリピン版のアパレル商品などもそろえ、期間限定でNBAファイナル優勝チームに贈られるラリー・オブライエン・トロフィーが展示された。トロフィーは元NBAコミッショナーのラリー・オブライエンの名前にちなみ、現在は2024―25年NBAチャンピオンのオクラホマシティ・サンダーが保持している。 (8月22日・マニラスタンダード)
韓国人向けヘルプデスク
犯罪増加で国内8カ所に設置
フィリピン大統領府反組織犯罪委員会は、韓国人向けにヘルプデスクを設置した。韓国人が狙われた誘拐、強盗、殺人事件が発生したことから、在フィリピン韓国大使館が対策を要望し、実現した。設置場所は大きい韓国人コミュニティが存在するマニラ、アンヘレス、オロンガポ、タルラック、セブ内の計8カ所。(8月22日・マニラブレティン)
タバコが国民魚を救う
安全性にも問題なし
パンガシナン州ビンマレーでフィリピンの国民魚とされるバグス(ミルクフィッシュ)の養殖を営むクリストファーさんは、養殖池を干上がらせた後、1ヘクタール当たり25~30キログラムのタバコの粉をまく。
タバコの葉を加工したときに出る細かい粉は、池に栄養を与えるとともに、バグスとエサを取り合うタコやイカ、貝類などを除去するのに役立つ。パンガシナン州では古くからタバコの葉が養殖に使われてきた。フィリピンのタバコ協会によると、タバコの粉に含まれるニコチンが養殖の害となる生物を除去し、環境にもやさしいという。同協会の研究者は、ニコチンは30分で蒸発もしくはビタミンB3など無害な成分に代わるため、バグスが汚染される心配もないと述べる。 (8月22日・インクワイアラー)

バグス養殖が盛んなパンガシナン州ダグパンでは、毎年4月にバグス・フェスティバルが行われる。
乗客のスマホを盗む
タクシー運転手の大胆手口
地方出身のフィリピン人女性がマニラ首都圏タギッグ市BGCでタクシーに乗り、宿泊先のホテルへ行くように言った。すると運転手は、場所がわからないと返答したので女性はスマホで調べた。スマホを運転手に見せると、「ちょっと借りていいですか」といいながら手に取り、車載のホルダーに置いた。走行中、彼女がトイレに寄りたいと頼むと、運転手は「近くにありますよ」といって停車した。そして彼女が車から出ると、運転手は急発進して逃げ去ってしまった。
女性から連絡を受けた警察は、BGCで停車中の運転手を発見、逮捕した。容疑者は5万ペソ相当のスマホだけでなく、女性のオンラインバンキング口座から3千ペソを盗み、武器を不法所持していた。同様の窃盗罪で服役した前科があった。
警察は、特に夜間にタクシーに乗る場合、ナンバーと車体に書いてある名前を記録し、家族に知らせるように注意を喚起している。(8月25日・デイリートリビューン)
東京や香港行きより高い
シヤルガオ行き航空券
サーフィンの名所として有名なシヤルガオ島行きの航空券が高騰し、8月にマニラからの往復が約3万ペソを超えた。ニノイ・アキノ国際空港からシヤルガオ(サヤク)空港までは2時間ほどのフライトだが、東京や香港、タイといった路線よりも高い。2017年当時、マニラからシヤルガオは片道3千ペソだったのが今は1万8千ペソとなり、往復でおよそ3万6千ペソとなっている。
この事態について、今年6月にエアアジアのオンライン予約で不当に高く設定されたケースと同様との指摘もある。エアアジアはレイテ州タクロバンからマニラ行きを片道約3万9千ぺソで販売し、600万ペソの罰金を科された。ある専門家は高騰の理由の1つとして、シヤルガオ空港の滑走路はエアバスA320(搭乗180人)やA330neo(同459人)を受け入れることができず、乗降者収容能力が低いことを挙げる。
シヤルガオに行くのに予算の余裕はないが、時間はあるという旅行者に朗報もある。10月から2GO社がマニラからシヤルガオまでフェリーを週に1便就航を予定しており、最安値は約2000ペソという。 (8月26日・マニラブレティン)
マニラ-イスタンブール
エアアジア、11月に就航
エアアジアはマニラとトルコ・イスタンブール間の新路線を11月14日から週4便運航する。マレーシアのクアラルンプール経由となるが、フライスルー(Fly-Thru)システムにより予約は1回の手続きで済ますことができる。
11月14日の便は、ニノイ・アキノ国際空港午前1時10分発、午前5時クアラルンプール着、午前9時35分クアラルンプール発、午後4時5分(現地時間)イスタンブール・サビハ・ギョクチェン空港着。マニラからクアラルンプールまでの飛行時間は3時間50分、クアラルンプールからイスタンブールまでの飛行時間は11時間30分となる。(8月27日・マニラスタンダード)