台湾へのビザ免除延長
フィリピン旅券保持者
フィリピンのパスポート保持者が台湾に渡航する際のビザ免除措置の実施期間が、2026年まで延長されることになった。台湾は2017年から「トライアル期間」として、フィリピンのパスポート保持者にビザ免除による14日間の滞在を認めてきた。
一方で、フィリピン政府は7月から台湾パスポートの保持者に対し、観光目的でのフィリピン入国および14日間の滞在についてビザを免除することを発表した。
台湾のリン外務大臣によると、2024年にフィリピンから台湾への観光客は41万5000人に達し、16万人の海外就労フィリピン人が働いているという。(6月16日・マニラブレティン)

台湾・台北市の街並み
正直な漁師に謝礼金
海で発見したものは……
5月末、バタアン州マリベレスの漁師約10人にそれぞれ10万ペソが贈られた。理由は、漁師たちが海上で見つけた覚醒剤を当局に引き渡し、誠実に地域社会の安全に貢献したことへの謝礼。漁師たちは海上で10個の袋を発見し、中には223個の密閉袋で小分けされた覚醒剤が入っていた。覚醒剤は総重量222キログラムを超え、価格15億ペソ以上とみられている。(6月16日・マニラスタンダード)
トランスジェンダー人口
フィリピンは世界3位
ワールド・ポピュレーション・レビュー(World Population Review)による調査「国別トランスジェンダー人口2025」によると、フィリピンのトランスジェンダー人口は23万9100人で、米国、ブラジルに次いで世界で3番目に多い国であることがわかった。アジアでは一番多く、2位のタイ(6万2000人)を大きく引き離している。
空港の悪徳タクシー摘発
マルコス大統領が指示
運輸省は、ニノイアキノ・マニラ国際空港(NAIA)で乗客に法外な料金を請求したタクシーハブ・トランスポート社の運転手を即時免停とし、最終的に免許失効の処分を科すことを明らかにした。
マルコス大統領の指示により、運輸省などは全国規模で空港や港にはびこる悪徳タクシーを調査。NAIAターミナル2とターミナル3間の約6分の乗車で1260ペソを請求するタクシーの動画が公開されたことを受けて摘発し、処分を下した。NAIAでの営業が認められているタクシー業者はグラブやジョイライド・スーパータクシーなどトランスポート・ネットワーク・ビークルサービス所属のタクシーのみ。摘発された運転手は無認可のタクシーだった。メータータクシーは、空港まで乗客を乗せてきて降ろすことはできるが、空港での客引きや、客を乗せることは認められていない。
NAIA運営会社は、ターミナル間の移動には24時間運行している無料シャトルバスの利用を呼びかけている。(6月17日・デイリートリビューン、18日・ピープルズジャーナル)
フィリピンからは6校
世界大学ランキング
英国クアクアレリ・シモンズ(QS)が発表した2026年版世界大学ランキングでフィリピンからは6校がランクインした。
フィリピンの大学の最高位はフィリピン大学(UP)の336位。アテネオ・デ・マニラ大学が511位、デラサール大学が654位、サントトマス大学が851~900位圏だった。また、アダムソン大学(1001~1200位)とマプア大学(1401位~)が初めてランク入りした。
トップはマサチューセッツ工科大学(MIT/米国)で、そのほかの上位は2位インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)、3位スタンフォード大学(米国)、4位オックスフォード大学(英国)、5位ハーバード大学(米国)、6位ケンブリッジ大学(英国)、7位スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)、8位シンガポール国立大学、9位ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、10位カリフォルニア工科大学(米国)。(6月20日・フィリピンスター)
フィリピン「最も危険な国」
観光省が保険会社を非難
保険と投資を手がけるハローセーフ(HelloSafe)社が発表した「世界で最も危険な国15カ国」に、フィリピンがトップにランクされた。レポートではコロンビア、メキシコとともに「街中で暴力事件に巻き込まれる可能性が高い」と警告し、旅行目的地としてのアジア30カ国のうち、最下位にランクした。
観光省は、ハローセーフ社がこのレポートを旅行保険を売るために利用しているとし、信頼性や透明性に欠けるデータを基にフィリピンの観光業にダメージを与えていると非難した。(6月20日・フィリピンスター)
最もインスタ映えするホテル
オカダマニラが選ばれる
旅行予約サイトのトリップ・ドットコム(Trip.com)が発表したアジアベストランキング2025でオカダマニラが「最もインスタ映えするホテル」部門で5位に選ばれた。豪華で大胆、印象的な建築設計、鮮やかな色の内装などが若い旅行者に好評を博し、SNSで共有されている。同部門のトップはシンガポールのマリーナベイ・サンズが選ばれている。
また、「ファミリー向けホテル」部門には、セブのJパーク・アイランドリゾート&ウオーターパークが、シンガポールのシャングリラ・セントーサ・ラサとインドネシアのクラブメッド・ビンタンリゾートとともに選出。同ランキングは、利用客の感想、予約実績、検索回数などを基に算出された。(6月22日・マニラスタンダード)