フィリピンに住んで3年半が過ぎたが、ローカルの理髪店でのコミュニケーションがちゃんとできない。日本で言うスポーツ刈りをお願いしたいのだが、そのままでは通じないので説明する。
「クルーカット風に短くお願いします。後ろと横は2番、上は3番」。番号はバリカンの刃で数字が小さいほど短く刈られる。すると、バリカンで前頭部から一気に刈り込まれ、途中モヒカンにされてから、最後にはほぼ丸刈りになる。
坊主頭なんて高校以来だ、と懐かしく思ったりはしない。クルーカットじゃなくてバズカット、いやアイビーリーグの方が通じるのではとアドバイスを受けたりするが、説明を求められたら結局後ろと横は2番、上は3番と言うしかない。スクエアカットと伝えて、あまりに角刈りになってしまうのも困る。ローカルの理髪店でちゃんと思い通りの髪型ができるのはいつの日か。(K)