お目当てはロコモコだったが……

 

 フィリピン人の同僚がマカティのショッピングモール、グリーンベルト5のレストラン「ホノルル・カフェ」のメニューがマサラッと絶賛するので行って来た。土曜日、ランチタイムを避けて午後4時頃に行ったところ、店内は満員。幸い待つことなく席に座れたが、週末などは行列覚悟なのかもしれない。

 

 

Honolulu Cafe :Level 2, Greenbelt 5, Makati City

 

 

 私は久しぶりにハワイ料理のロコモコを食べるのを楽しみにしていた。しかし、ホノルル・カフェにはなかった。というのも、米国ハワイ州の首都の名前を冠してはいるもののこの店は香港発で、1940年代創業の老舗。ホノルルという名前は、当時ハワイ式焙煎のコーヒーを提供したことに由来するらしい。香港通の方は何をいまさらと思われるかもしれない。筆者の無知をお許しください。ちなみに全く関係ないがフィリピンで人気のハワイアンピザも、元々はカナダ生まれなんだそうだ。

 

 

マニラでロコモコに出会えるかと思ったのだが……(イメ―ジ写真)

香港スタイルコーヒー(120ペソ)ホットもある。

 

名物のエッグタルト&ヌードル

 

 周りの席から中国語が聞こえてきた。ということは、この店の味は確かなのだと期待してしまう。まず名物のエッグタルトを食べてみた。プルプルッとプリンのような中身と、幾重にもなってサクサクッとした生地の食感がいい。レチェフランほど甘さが強くないのもよかった。

 

エッグタルト(1個60ペソ)

 ところでエッグタルトといえば、本場はマカオ? とこれまた無知な筆者は思ってしまったのだが、ホノルル・カフェのは香港式で、マカオ式とは異なるらしい。その違いはというと、香港式は表面がツルツルで黄色なのに対し、マカオ式は表面に焼いた焦げ目が付いている。このように見た目で一目瞭然な違いがあるほか、生地も違うようだ。

 

 

 ホノルル・カフェにはエッグタルトをはじめ軽食が充実しているのはもちろん、がっつり食事を楽しむこともできる。名物料理のポークチョップが載った香港スタイルヌードル(HongKong Style Dried Noodle with Pork Chop in XO Sauce)を注文してみた。ポークチョップはやわらかくジューシーで、ソースが絡んだ細麺には深みのある辛さも潜んでいた。ボリュームがあって、2人でシェアできそうなほど。

 

 

HongKong Style Dried Noodle with Pork Chop in XO Sauce(288ペソ)

 

 

ホノルルは漢字で……

 
 また話題を店名に戻して恐縮だが、看板には漢字で「檀島」とある。香港ではホノルルをこのように書くのかーと感心しつつ、日本の漢字ではどう書くのかと調べてみたら「花瑠瑠」。なんと美しい! もし私がハワイ大好きで、娘が生まれたらこんな名前を付けたいと思ったかもしれない。キラキラネームのようで、どこか奥ゆかしさがある。こんな漢字を知ることもできて、ホノルル・カフェに行ってよかった。

 

 ホノルル・カフェは、首都圏タギッグ市BGCのSM Auraとマニラ市エルミタのロビンゾンズ・プレイスにもある。 

 

ウェブサイト http://honolulu.com.ph/