10月下旬、無性にグワカモーレとコーンチップスが食べたくなり、マカティのスーパーマーケットへ、アボカドを買いに行った。いつもの売り場になかったのであきらめていたところ、別の場所にあった。2個手に取り、重さを測って値札を付けてもらったところ、412ペソもする。いつも1個100ペソもしないので、なぜこんなに高いのかと店員に聞いたら、このアボカドは1キロ899ペソだという。先に値段を聞くべきだったと後悔したが、小心者の私はキャンセルせず、清水の舞台を飛び降りる気持ちで買うことにした。
私がマニラで買った最高値のフルーツである。それまで買っていた1キロ350ペソのアボカドとはモノが違うようだ。どうりで違う場所に陳列されているはずである。1個200ペソ以上するので輸入品だと思っていたが、フィリピン産だという。アボカドはフィリピン産の一番高いフルーツ(野菜?)なのだろうか。
フィリピンでは全国的に栽培が可能らしく、ミンダナオ地方ブキドノン州などでは外資系企業によって輸出用にも生産されている。そのゴツゴツした表皮から英語でアリゲーター・ピア(Alligator Pear)とも呼ばれ、直訳な和名ワニナシ(鰐梨)という名前もあると初めて知った。表面がツルツルのもあるけれど、それもワニナシなのか?
さて、買ってきた1個200ぺソ以上するアボカド。色は紫色になっているのだが硬い。食べずにやわらかくなるのを待つことにした。数日経ってもまだ硬い。その間に1個60ペソで表面がツルツルの熟れたアボカドを買ってきてグワカモーレをつくって食べた。いつになったら高級アボカドを食べることができるのだろう。このままでは置物である。(K)