仕事帰りや週末の夕方に、ぶらりと出かけて、のんびりリラックスしたい。しかも、お金をかけずに。そんな時におすすめしたいのが、モール・オブ・アジア(MOA)の裏。マニラ湾沿いに遊歩道があり、屋台、絶叫マシン、縁日を思わせるゲーム場があり、カフェがあり、レストランも立ち並ぶ。
5月末の夕方に行ったところ、平日にも関わらず「何かイベントでもあるのか?」と思うほど多くの人が繰り出していて、家族連れにサイクリングを楽しむ人、そして、堤防の上やベンチでいちゃつくカップルが多くいた。ま、そんなことはどうでもいいのだが。
今回MOA裏にやってきた目的は、マニラ湾のサンセットを見ること。インドネシアのバリ島、北海道の釧路といっしょに世界3大夕日に数えられるマニラ湾の夕日である。日の入りまでまだ時間があるので、店先にスターウォーズのストームトルーパーにR2-D2、C-3POの等身大(?)フィギュアが店先にある「ライフスタイルラウンジ270」へ。なぜ270なのかというと、この店の前から海に向かって方位磁石を見ると、ちょうど270度、すなわち西を示すからなのだそう。
通常、このようなところにある店の値段は高いと思われがちだが、この店は安い。午後1時から午後7時までハッピーアワーで、ビールなどが30%オフ。焼鳥にサンミゲル、ホットドッグを食べて200ぺソ以下だった。時折吹く潮風は生暖かく、ちょっとべたつき、海は黒く濁っているけれど、海のそばで飲むビールはうまい。
海の向こうの空は赤く染まってはいる。だが、日の入り時刻の午後6時20分近くになっても厚い雲に覆われて、夕日を見ることができない。世界三大夕日はそう簡単には拝めないのかも。日頃の行いを気を付けたいと思う。
水平線の向こうにうっすらと見える影は、バタアンのマウント・サマット。山頂には、高さ90メートルを超える十字架があることで知られる。晴れた日には、このMOA裏から見ることができるという。
マニラ湾の向こうに見える山と、十字架。それを照らす夕日。さぞ神々しい光景であろう。次回来るときはちゃんと見ることができるように、日頃の行いを気を付けたいと思う。(W)