フィリピンがワールド・トラベル・アワードで3部門受賞
[9月9日・デイリートリビューン電子]先頃ベトナムのホーチミン市で授賞式が行われた第29回ワールド・トラベル・アワード(WTA)でフィリピンが3部門を受賞した。「ビーチ・デスティネーション2022(Asia’s Leading Beach Destination 2022)」、「ダイブ・デスティネーション2022(Asia’s Leading Dive Destination 2022)」、またマニラの観光地として有名なイントラムロスが「ツーリスト・アトラクション2022(Asia’s Leading Tourist Attraction 2022)」に選出された。
フィリピンがビーチ・デスティネーション賞を受賞するのは今回で6度目。ダイブ・デスティネーション賞に関しては2019年から4年連続の受賞である。またイントラムロスは、ともにノミネートされたアンコールワット(カンボジア)やボロブドゥール寺院(インドネシア)、ハロン湾(ベトナム)、仙厳園尚古集成館(鹿児島県)、タージマハル(インド)、チームラボ・スーパーネイチャー(マカオ)、万里の長城(中国)、紫禁城(中国)、兵馬俑(中国)、皇居(東京都)、そしてビクトリアピーク(香港)といった観光名所たちを差し置いての受賞となった。 このほか、フィリピン関連ではシティ・オブ・ドリーム・マニラが「カジノ・リゾート2022(Asia’s Leading Casino Resort 2022)」を受賞した。
WTAは観光業界の「オスカー」とも称されるほど名誉ある賞で、毎年注目を集めている。
今回の受賞で、観光地としての魅力が改めて認められたフィリピン。今年発足したマルコス政権がめざす経済復興においても、観光は需要な役割を担っていることはいうまでもない。治安面の不安などを理由にフィリピン旅行をためらう日本人が多いのも現実だが、そんな人には今度からこの受賞歴をかざしてフィリピンの良さをプレゼンして、呼び寄せてみてはいかがだろうか。
ドラッグクイーンの読み聞かせ
[9月12日・デイリートリビューン電子]女装した男性のパフォーマー、ドラッグクイーンは多才である。メイクの技術も問われれば、ファッションセンスも重要だし、パフォーマンス力も必要だろう。そしてフィリピンにはなんと読み聞かせまでこなすドラッグクイーンもいるのだ。
バギオ市のマウント・クラウド・ブックショップ(Mt. Cloud Bookshop)は、ドラッグクイーンを招いての絵本の読み聞かせセッションを主催。子どもたちに寛容性、読書の楽しさ、そしてアイデンティティーの多様性とその多様性に対するリスペクトの心を持つことを教えた。
これは比較的性に寛容と言われるフィリピンならではの試みと言えるかもしれない。さらに今回の開催が初ではなく、約1年前の2021年7月にすでに第一回開催を行っていることからも、LGBTQIA+コミュニティーに対する理解が以前から進んでいることが伺える。
このようなトピックは賛否両論も多く、一筋縄ではいかない部分がたくさんあるのも事実だが、どちらにせよ幼いころに多くのことを学ぶきっかけとなる読み聞かせを通して、視野を広く持つことを学ぶ機会があることは素晴らしいことだと思う。ジェンダーに限らず、国際社会がさらに進化していく中で、将来の子どもたちには文化交流や思想の違いなど様々な多様性を柔軟に受け入れる準備が必要ではないだろうか。
フィリピンTikTokerの飛行機預け荷物が盗難被害に
[9月9日・フィリピンスター]フィリピン人TikTokコンテンツクリエイターのアディー・コトコさんの飛行機預け荷物の中身の一部が、マドリード〜マニラ間で盗難被害にあっていたことがわかった。この被害に対しマニラ国際空港公社は謝罪したが、その後同社とコトコさんが利用したUAEアブダビのエティハド航空による調査で、ニノイアキノ空港内の防犯カメラでは怪しい様子は見られず、盗難はフィリピン到着前の出発地および乗り継ぎをした他国で起こったものと考えられると発表した。
コトコさんはニノイアキノ空港に到着し預け荷物を受け取った際に、荷物の鍵が壊されており、出発時に比べて重量も断然軽くなっていたことに気がついた。鞄の中身を確認したところ、約20万ペソ分の衣類や鞄、香水などが盗まれていたという。
犯行のターゲットにランダムで選ばれたと考えるには、あまりにも偶然過ぎる額の盗難だ。やはり彼のスーツケースの中に高額品が多く入っていることをわかった上で狙った犯行なのだろう。そう考えれば、何が入っているのか把握できるという意味でも、空港の職員スタッフがどうしても怪しくなってくる。エティハド航空が引き続き調査を進めているようだが、その後の進展は特に公表されていない。
このような経験をしてしまえば、飛行機預け荷物はもちろんのこと、宅急便も何もかも自分自身で持ち歩かない限り安心できないような状況ができてしまう。コトコさん本人も「23年間生きてきて初めての経験で、トラウマになりそうだ」と話している。
しかし、どうしてもすべての荷物を自分自身で運ぶのは不可能で、空港で荷物を預けるか、宅急便を利用するかのどちらかしか選択肢がない時もある。こういう被害に関しては、どうしても自分は大丈夫だと楽観視してしまいがち。特に海外を飛び回ることが多い方は、金目のものは持ち運びすぎない、スーツケースは何重かにロックをする、などとできる限りの対策をして気を付けたいところである。