パシッグ川フェリー、水草の侵略に揺れる 

 

 10月9日に運航が再開したと思ったら、5日後にまた停止。パシッグ川フェリーが川面を覆いつくす水草ホテイアオイの異常繁殖に悩まされています。フェリーを運航するマニラ首都開発局は運航再開をめざして先日大きな袋120個分のホテイアオイを除去しましたが、「雨季のホテイアオイの繁殖力に追い付かない」と担当者。

 

 ホテイアオイは淡水の水面を漂いながら育ち、大きいもので約1メートルになります。パシッグ川での異常繁殖について、環境天然資源省は上流で行われている水産物の養殖と都市部から流れ出る生活排水による川の富栄養化が原因であり、水質汚染を防ぐことが必要と呼びかけています。

 

 ホテイアオイはウォーターヒヤシンス、ウォーターリリーと呼ばれ、花が美しいことで知られています。水面一面に花が咲いた光景はさぞすばらしいでしょう。花言葉の一つは「揺れる心」。花がきれいに咲いたら愛でるべきか、除去すべきか、確かに心は揺れます。

 

ホテイアオイの花が咲いたらマニラで花見?(イメージ写真)

 

 ホテイアオイを活用できる方法はないものでしょうか。もし、ホテイアオイが一面に広がる水面を疾走できるフェリーがあれば、パシッグ川の新しいスリリングなアトラクションとして人気が出ること間違いなしだと思いますが・・・・・・。(10月6日・マニラブレティン電子版、10月15日・デイリートリビューン)

 

 

フィリピンから初 日本でプレーするバスケ選手

 

  アテネオ・デ・マニラ大学のバスケットボールチームで活躍したサーディ・ラベナ(Thirdy Ravena)選手が、日本のB.リーグ三遠ネオフェニックス(愛知県豊橋市)に入団しました。7月に日本へ行く予定でしたが、コロナ禍と日本のビザ発給などのために遅れ、ようやく日本へ向かっったのは10月15日。身長189センチのラベナ選手はB.リーグでプレーする初のフィリピン人選手として、10月17日の富山グラウジーズとの試合でデビューする予定です。

サーディ・ラベナ選手(本人のフェイスブックより)

 ラベナ選手はスポーツグラフィック誌『ナンバー』にも取材され、本人のフェイスブックで紹介されています(なぜか校正刷りの画像が載っています)。

 

 1995年に野茂選手が大リーグに行ってから、日本人のメジャーリーガーが続々と誕生したように、ラベナ選手に続いてフィリピン人バスケ選手がB.リーグで活躍する日が来るかも。(10月15日・デイリートリビューン)

 

 

海で耳に異変。見てみると・・・・・・

 

 ミンダナオ地方ダバオ市の海沿いの村デュモイに住む7歳の男の子、ノエはビーチでスキムボードを楽しんでいる時、右の耳に異変を感じました。家に帰って母やきょうだいに見てもらうと、なんと耳の中から魚の尾びれが出ています。

 

 近所の人もこの事態を見にきて騒動になりましたが、誰もどうすることもできません。ノエの父親が帰ってきて、ノエを病院へ連れて行こうとしましたが、祖母が治療費を払えないのでこの場で魚を取り出した方がいいと言いました。そこで父親はプライヤーを使って、ゆっくり1時間かけて耳から魚を取り出すことに成功。出てきたのは地元でイビス(ibis)と呼ばれる小さな魚です。

 

 「魚が取り出されて痛みはなくなったけれど、まだかゆい」とノエ。この騒動を聞きつけた地元テレビ局が顛末を取材し、ノエを病院に連れて行ったところ幸いにも耳に特に問題はありませんでした。

 

 魚は死んでしまっていました。足の古い 角質を食べてくれるドクターフィッシュならぬ、耳掃除フィッシュだったのでしょうか。(10月14日・デイリートリビューン)