愛妻の合格記念。無料ヘアカットはいかが?

 

 

[1月11日・デイリートリビューン] ミンダナオ地方南スリガオ州リアンガで理髪店を営むリコ・ラザさんは44歳。彼は、愛妻が教員採用試験に合格したことを記念し、無料ヘアカットを提供することに。彼の息子デイブ・ジェリコさんが、その経緯とともに、ラザさんが「無料ヘアカット」と書かれた紙を持った写真をSNSに投稿したところ、なんと48,000件ものリアクションが付き、12,000回シェアされ、大バズリとなった。

 

 

 「無料」という言葉にはどうしても敏感になってしまうのは、万国共通。しかし、ヘアカットゆえにもし、自分が気に入らない髪型になっても無料ゆえに文句が付けにくいというのが難点である。ひょっとして無料提供の代わりにヘアカットの注文は不可、理容師におまかせするというのが条件だとしたら……悩むところである。

 

 

 ラザさんの場合、おそらく経験を積んだ理容師であろう。そして、無料ヘアカットをする動機が大変素敵で好印象。それでも実際にヘアカットをお願いしたいとは思えないのは、やはり私は身なりに厳しくうるさい日本人だからなのだろうか。

 

 

 そしてさらに心配なことがある。もし、本当にたくさんの希望者がやって来たら、どうなるのだろう? ラザさんだけで対応できるのだろうか? それとも多数の場合は抽選になるのだろうか? 

 

 

 

長蛇の列のその先は……

 

 

[1月8日・デイリートリビューン] カディワストアをご存じだろうか。生鮮食品など必需品を政府が買い上げ、低価格で販売する政府運営のストアであり、かつてのフェルディナンド・マルコス政権下で、現大統領の母親であるイメルダ夫人が考案した制度だ。

 

 

カディワストア(写真:Department of Agriculture)

 

 

 昨年12月の最終週に設置されたカディワストアには、多くの客が長蛇の列を作った。メトロマニラに住む人々がカディワストアに長蛇の列を作って待っていたものは何か。そう、玉ねぎである。一般のスーパーなどがキロ400から700ペソで販売していたところを、カディワストアは170ペソで販売していたのだそう。それは確かに並んででも買い求めたくなる。

 

 

 2023年1月現在、ようやく玉ねぎを輸入し、価格の高騰を抑える動きが出てきたようだが、いったいいつになったら価格の心配をせずに玉ねぎ入りのカレーライスが作れるようになるのだろうか。