父親思いの17歳に粋なプレゼント
【1月23日・デイリートリビューン】シンガポール在住のフィリピン人女性ゾーイ・ガブリエルさん(17歳)がTik Tokにバッグを見せながら「お父さんからの贈り物。私にとって初めての高級ブランドバッグ」と投稿した。
すると、「それが高級ブランドのバッグだって?」と彼女の投稿をからかうようなコメントがあふれた。バッグはシンガポール発のブランド、チャールズ&キースのもので、価格は80シンガポールドル(約3300ペソ)。
そうしたコメントに対し、ゾーイさんは反撃した。「あなたたちにとっては、高級ブランドのバッグじゃないかもしれない。でも、私や家族にとっては、とても高価な物なの。父が懸命に働いて私に買ってくれたことを私は本当に感謝しているし、うれしい。それなのに心ないコメントが寄せられるなんて、信じられない」
この話題がフィリピンのテレビでニュースとなり、チャールズ&キースも知ることになった。そして同社はゾーイさんと父親はシンガポールの本社へ招待してランチをごちそうし、さらにバッグや靴などをプレゼントした。
筆者は胸が熱くなるいい話だと思ったので、知人女性に共有した。すると目を輝かせて、「じゃ、私はエルメスで!」
やっぱりフィリピンは銃社会
【1月23日・デイリートリビューン】フィリピン国家警察は先頃、過去4年間に240件の銃所持免許を取り消し、684丁の銃を押収したことを発表した。昨年だけで41件の免許を取り消し、201丁を押収、違法薬物と何らかのつながりを持つ銃所持者が31人いたことも明らかになった。現在、登録されている銃の数は412万丁ある一方、無登録や改造した銃が170万丁に上るという。
フィリピンの法律では、精神鑑定で異常がないこと、違法薬物との関わりや犯罪歴もないことが証明され、
銃所持についてのセミナーを受けた個人に銃所持免許が交付される。
個人で所持できるのは15丁までだが、認可された銃のコレクターの場合、15丁以上持つことも可能。また、業務において護身用に銃の所持が必要と認められる場合も、免許が交付される。そのの職業には、弁護士、公認会計士、銀行員、医師、看護師、宗教指導者、エンジニア、実業家、メディア関係者などが含まれる。銃所持の免許は4年ごとに更新が必要となる。
筆者が初めてフィリピンに来た時は、ショッピングモールの入口に銃を持った警備員がいることに驚いたが、今はすっかり慣れた。マカティ・セントラル・スクエアのジョリビーの並びやスーパーマケットと同じフロアに、銃砲店があることを知って、身近に銃がある国だと思った。米国でスーパーマーケットで釣り具と同じフロアで銃が売っていたのを思い出し、フィリピンと米国は似ているなあと感じた。
銃社会のフィリピン。治安が悪いと言うフィリピンのイメージは、銃が蔓延していることにも起因すると思う。旧宗主国の米国から、銃社会は受け継がなくてよかったのに。