背中の痛みにシリアル?

 

 

[デイリートリビューン・5月26日]カビテ州ダスマリニャスに住む男性が先頃、首都圏パサイ市の郵便物受取センターを訪れた。オンラインで注文し、スペインから送られてきたのは背中の痛みに効く薬とされ、価格は1万ペソ。だが、男性は受け取りの際に、中身はコーンフレークと申告。税関職員が調べると、コーンフレークの箱の中にアヘンの原料となる乾燥ケシ5キロを発見した。男は違法薬物を輸入した容疑で逮捕された。

 

 コーンフレークを背中の痛みのため薬というのは無理がある。背中の痛みを和らげるために煎じて飲む植物だと言えばすんなり受け取ることができたのだろうか・・・・・・。

 

 

これが背中の痛みに効く?????(イメージ写真)

 

 

食べる前に気を付けよう

 

 

[デイリートリビューン・5月31日] ミンダナオ地方コタバト州ムランで、バナナのフライ(maruya)を食べた小学生45人に嘔吐などの症状が出て、うち15人が入院することとなった。

 

 自治体の保健局が原因を調べたところ、バナナのフライからカリウムミョウバンが検出された。カリウムミョウバンは、浄水、傷口の止血、皮革のなめし、染色剤、制汗デオトラントや髭剃り後用の化粧品、ベイキングパウダーなどさまざまなものに使われている。小学生たちがバナナフライを買った店が監視カメラを解析したところ、店員が誤って砂糖の代わりにカリウムミョウバンをバナナフライに振りかけたことが判明したという。

フィリピンのストリートフード、バナナのフライ(マルヤ) (Wikimedia Commons CC BY-SA 2.0 Constantine Agustin)

 

 

 カリウムミョウバンと砂糖がまぎらわしいところにある調理場こそ問題であろう。しかし、ほかのいけない白い粉でなくてよかったと思うのは、私だけだろうか。 

 

 

 食べ物にまつわる災難をもう一つ。ルソン地方カビテ州で行われた結婚式でブライズメイドを務めたクリスティンさんは、結婚式の引き出物に、おいしそうなケーキをもらった。しかし、いざ食べたところ吐き出してしまった。ケーキと信じて食べたのは、石鹸だったのだ。おいしそうなケーキそのもののように精巧につくられ、香りのしない一品だった。

 

 

 ケーキと間違って食べてしまうような石鹸とはどのようなものか? 包装もケーキ屋のものにするほど凝ったものだったのだろうか? 花嫁のいたずらか、それともいやがらせ? ナチュラル素材の石鹸で、食べても無害な石鹸もありそうではある。 

 

 

 この話を聞いて、筆者が小学生の頃、いいにおいのする菓子の形をした消しゴムがあって、確か「食べ物ではありません」と注意書きがあったなあと思い出した。やたら消えないあの消しゴムは、まだ雑貨屋で手に入るのだろうか。

 

食べたくなるのもわかるケーキそっくりな石鹸(イメージ写真)