フィリピン産コーヒーの支援団体であるフィリピン・コーヒー・ギルド(Philippine Coffee Guild)が主催する総合展示会「フィリピン・コーヒー・エキスポ2023」が、6月2日からワールド・トレード・センター(首都圏パサイ市)で開催中。

 

 

 コーヒー・エキスポは昨年ミンダナオ地方ダバオで初めて開催され、今回が2回目。マニラでは初の開催となる。 コーヒー関連業者・団体の出展は100を超え、初日から多くの来場者でにぎわった。売り切れとなった入場券もあり、このイベントの人気ぶりがうかがえる。

 

 

 

 

 コーヒー・ギルドのロナルド・ユウ(Ronald Yu)代表は「従来コーヒーは食品関連の見本市において、脇役のような立場だったが、今はコーヒーをメインとしてこのような大規模なエキスポを開催できる」と述べ、今回3日間で3万人を超える動員を見込んでいる。

 

 

 

フィリピンで最大のコーヒー生産量を誇るミンダナオ地方スルタン・クダラット州のコーヒー。

ルソン地方南イロコス州のコーヒー

 

 

 

 会場ではフィリピン各地のコーヒー豆やコーヒーメーカーの即売をはじめ、コーヒービジネスをテーマにした講演、コーヒーを絵具として描くユニークなコーヒーアートの展覧コーナー、コーヒーアート、コーヒーの淹れ方を競うブリューイング・コンテストなど趣向を凝らしたイベントが目白押し。フィリピン産コーヒーの品評会(Philippine Coffee Quality Competition)も開かれ、最終日に結果が発表される。この品評会は、フィリピンにおけるコーヒーの評価に影響を持つことでも知られる。

 

 

 

 

アーティストのジョージ・ミランテさんとインスタントコーヒーを使って描いたコーヒーアート作品。販売価格は1点3000ペソ。

 

 

 フィリピン・コーヒー・エキスポは、コーヒー関連業者向けのビジネスイベントであると同時に、一般のコーヒー愛好家も歓迎のイベントとなっている。普段マニラではあまりかけない珍しいコーヒーを会場で買うこともできる。また試飲もできるので、ルソン地方北部ベンゲット州からミンダナオ地方にいたるまでフィリピン各地のコーヒーが一堂に会すこの機会に、飲み比べを楽しんでみてはいかが。

 

 

 「フィリピン・コーヒー・エキスポ2023」は6月4日(日)まで開催中。 入場券はこちらから⇒ https://philippinecoffeeexpo.com/visitor-form