ローマ帝国の時代にまでさかのぼる歴史があるというバレンタインデー。世界各国でロマンチックな日とされていますが、。ところ変わればバレンタインデーの祝い方も変わるようです。フィリピンと日本のバレンタインデーの違いはいかに?

贈るのは女性?男性? 

 日本でバレンタインデーといえば、女性がチョコレートを男性に贈る日。意中の人に贈る「本命チョコ」、そして最近は変わってきつつあるようですが、職場の人や友人など周りの男性に配る「義理チョコ」があります。本命チョコは手作りで、義理チョコは既製品チョコレートをばらまきといった差別化が図られることもあるようです。

 一方、フィリピンのバレンタインデーは、男性が女性にチョコレートや花などを贈ります。バレンタインデーが近づくと、スーパーマーケットにバレンタインデー商品が登場し、街には赤いバラの売り子が現れます。カップルでディナーや映画鑑賞を楽しむ日でもあり、公的機関による「カサラン・バヤン」という集団結婚式が行われるロマンチックな日です。

街角に花屋が現れるのもフィリピンのバレンタインデーのおなじみの風景  (Wikimedia Commons Public Domain Judgefloro)

 フィリピンではバレンタインデーに、義理チョコのようにいろいろな人に贈り物をする習慣はありません。しかし、職場でチョコレートを配ったらきっと喜ばれます。仕事がスムーズに進むといった効果も期待できるかも?

 欧米やアジアのほかの国でもバレンタインデーはフィリピン同様に、男性から女性への愛情を表現する日であったり、カップルのための日。女性から男性に贈りものをするのは、日本と韓国だけのようです。

 日本では3月14日にバレンタインデーのお返しに、男性が女性にキャンデーやマシュマロ、クッキー、ホワイトチョコレートを贈るホワイトデーがあります。この日は韓国でも日本同様に男性から女性へバレンタインデーのお礼の贈り物をします。中国では2月14日のバレンタインデーに続いて3月14日は「白色情人節」 と呼ばれ、両日とも男性が女性に贈りものをする日となっています。

 さて、フィリピンでも中国式に3月14日にもガールフレンドや奥様に贈り物をすれば、喜ばれるのは違いないと思うのですが……。男性諸氏、どうします?

フィリピンでも流行りそう? 米国でバレンタインデーが近づくと登場する菓子「スイートハーツSweethearts 」(カンバセーション・ハーツconversation hearts) )。ハートにメッセージが書かれている。 (Wikimedia Commons Public Domain Evan-Amos)