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ナビマニラ11月号 (Vol.110) 発行!オンライン版はこちらから!の記事一覧

      ―来比のきっかけは?  大学4年生のときに東南アジアや西アジアの国々をバックパッカーとして旅行したことをきっかけに、海外で働いてみたいと思うようになりました。そう思いつつも、大学卒業後は一般企業に就… 続きを読む

 

加治孝樹さん Kaji Kouki 湘南ベルマーレスポーツクラブ・アカデミーコーチ、フィリピンビジネスマネジャー。岐阜県岐阜市出身。4歳でサッカーを始め、FC岐阜のジュニアユース、ユースチームに所属し、愛知淑徳大学在学中は社会人チームでプレー。2023年4月から湘南ベルマーレスポーツクラブ・マニラ校で3歳〜12歳の子どもたちを対象にサッカーの指導を行う。

 

 

―来比のきっかけは?

 大学4年生のときに東南アジアや西アジアの国々をバックパッカーとして旅行したことをきっかけに、海外で働いてみたいと思うようになりました。そう思いつつも、大学卒業後は一般企業に就職し、仕事をしながら週末は子どもたちにサッカーを教えていました。そのころ、中学・高校の恩師が日本サッカー協会からフィリピンサッカー協会に指導者として派遣されていることを知り、相談してみたところ、Jリーグチームの中でも海外事業に積極的に取り組んでいる湘南ベルマーレを紹介してもらいました。コーチのライセンスを取得し、湘南ベルマーレの本部でコーチとして1年間活動し、2023年4月からマニラ校担当コーチとして派遣され、今に至ります。
 現在は、3歳~12歳の日本人の子どもたちを対象にサッカースクールを開校しています。この年代の子どもたちは教えたことをすぐに吸収し、成長スピードがとても早いので指導者としてやりがいを感じています。1年半前はドリブルやパスができなかった初心者の子どもたちが、今ではドリブルで相手を抜いたり、試合でゴールを決めたり、活躍している姿を見るととても感動します。また、コーチだけでなく、スクール運営も自分が担っていますが、それも含めてすべてを楽しんでいます。

 

―日本とフィリピンでサッカーを教える中で気づいた違いは?

 昨年はフィリピンで活動するNPO法人と協力して貧困層の子どもたちにサッカーを教える活動をしました。また、フィリピンのチームと試合をすることがありますが、子どもたちの身体能力の高さには驚かされます。特に、ジャンプ力やスピードなど、個の能力が高い印象があります。非常に可能性を感じます。
 日本の子どもたちは協調性に優れているなと感じます。湘南ベルマーレサッカースクールでは、サッカーの技術力だけでなく、ライフスタイルスキル(人間力)の向上も大切にしています。スクール時の挨拶、準備や片付け、自身の持ち物の管理、周りの人を助けるといった行動に加え、ミスを恐れず常にチャレンジする気持ち、一つ一つの練習に100%の集中力で取り組むという意識、そしてすべてにおいてコーチからの指示を待つのではなく、自ら考えて行動できるようになることを目指しています。子どもたちが使用したビブス(カラーゼッケン)を自分たちできれいに集めている様子を見て、他チームのコーチが「グッジョブ!」と子どもたちを褒めていました。サッカーを通して日本の教育のよさを伝えられているなと実感しました。
 また、フィリピンのコーチや保護者は熱狂的な人が多いイメージで、声を張って指示や応援しているのを見かけます。湘南ベルマーレサッカースクールでは、子どもたちにはあまり指示はせずに自分たちで考えてプレーさせるので、そこは大きく異なる点かなと思います。

練習場所のTurf BGC (首都圏タギッグ市)で子どもたちを指導

 

―フィリピンのサッカー事情について思うことは?

 フィリピンは米国の影響もあってか、サッカーよりもバスケットボールやボクシングが人気です。しかし、サッカー人気も徐々に高まっていると感じています。以前からサッカー会場が足りないことがフィリピンサッカーの問題点でしたが、今は新しい会場ができ始め、会場使用の競争率が高くなり、予約が取りづらくなってきています。サッカーの競技人口が増えている証拠だと思います。
 また、前回のFIFAサッカー女子ワールドカップでフィリピン代表が健闘したように、女子のプレイヤーが多いですね。来年にはFIFAフットサル女子ワールドカップがフィリピンで開催されることも発表されました。フィリピンのサッカー界はこれからますます盛り上がるのではないでしょうか。

 

―フィリピンの好きなところと大変だと感じるところは?

 普段からみんな笑顔なのがフィリピンはいいなと思います。はじめはいろいろと大変なこともありましたが、だんだんと臨機応変に対応できるようになり、細かいこともあまり気にならなくなりました。自分にはフィリピンが合っているようで、この国が好きですし、できるだけこのまま住み続けたいと思っています。唯一大変なことを挙げるとしたら、渋滞でしょうか。

 

―今後の目標は?

 コーチとしては、日本人向けのスクールをこのまま継続しながら、フィリピン人向けのスクールもやりたいです。湘南ベルマーレスクールのマニラ校で技術を磨き、いずれはJリーグに出場する選手に、なんて実現したら最高ですね。
 個人としては、現在持っているJFA(日本サッカー協会)のC級ライセンスからレベルアップして、指導の幅がさらに広がるAFC(アジアサッカー連盟)のB級ライセンス取得に挑戦したいと思っています。ライセンスの講習会は全て英語で行われるので英語力アップも目指さなければ。湘南ベルマーレのテーマである「たのしめてるか。」を胸に、日々を楽しみながら自分自身も成長し続けたいです。

 

 湘南ベルマーレサッカースクールマニラ校は、J1リーグ所属の「湘南ベルマーレ」が2018年に開講したスクールです。3歳から小学6年生の男女を対象にし、日本人のプロコーチの指導を受け、サッカーを楽しむことができます。「新しい習い事を始めたい!」「サッカーを始めたい!楽しみたい!」「サッカーを上手くなりたい!」など、理由はなんでもOKです! まずは無料体験にお越しいただき、湘南ベルマーレの練習をご体験ください!未経験者から経験者まで、どのレベルのお子さまでも楽しめるメニューをご用意しております。
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 湘南ベルマーレサッカースクール マニラ校
 公式LINE ID:@301dystc、
 公式LINE URL:https://lin.ee/7EHBpTK
 Mail:bellmare_manila@mf.scn-net.ne.jp
 TEL:093-9979-1947 
 担当:加治(かじ)