ヒガンテス・フェスティバルとは?
アンゴノで行われるヒガンテス・フェスティバルは漁師の守護聖人である聖クレメントの祝祭で、11月の1カ月を通じてさまざまな催しが行われる。そのメインイベントが張り子の巨人が街を行進する「ヒガンテス・グレートパレード」。
ヒガンテス・フェスティバルの起源は諸説あるが、スペイン統治時代、アンゴノの地主で暴君であったザカリアス・“タンカド”に対する抗議運動のために、農民が彼を模した巨人の人形をつくったことがきっかけという説が一般に知られている。タンカドは背が高く「ヒガンテ(タガログ語で巨人)」というあだ名で呼ばれていた。地元住民の代わりにリサール州モロン町出身者を雇おうとしたことが、抗議運動の原因とされる。年月を経て、毎年行われる祝祭というかたちでアンゴノに根付いたという。
巨人は朝型
ヒガンテス・フェスティバル当日、ナビマニラ取材班は朝5時にマカティを出発した。というのも、ヒガンテスのパレード参加者の集合時間は午前6時、パレード開始時間は午前7時だからである。どうやらアンゴノの巨人は朝型のようだ。
午前6時ちょうどに集合場所であるアンゴノのレインボービレッジに到着すると、続々と巨人たちがやってきていた。集合場所に並ぶ待機中の巨人たちを実際に見ると、今にも動き出しそうな気がして少々不気味。怖がる子どもがいないのが意外だった。
マーチングバンドもチームのコスチュームに身を包み、ガンガンに楽器を演奏しながらやってきた。さすがフィリピン、音楽に合わせて早朝からすでに大盛り上がりである。
十巨人十色
パレードが始まれば、先ほどまで地面に置かれていた巨人たちもいざ出陣。真横を通ると迫力がある。それぞれ表情、服装、体型が異なり、なんだか見覚えが……と思うようなキャラクターも。個性的な一方で、どの巨人も手は腰に当てた体勢でそろっているのがヒガンテスの特徴だ。なお、「ヒガンテスは水かけ祭り」と聞いてカメラの防水対策をして臨んだのだが、水かけはなく、取材班は全く濡れることはなかった。あの情報はいったい……?
パレード後の巨人
ヒガンテス・フェスティバルを訪れるなら、通りでのパレードを楽しむのももちろんだが、集合場所で朝から待機するのもおすすめ。この地点ですでに多くの巨人に遭遇でき、マーチングバンドも楽しむことができる。昼頃になると街中でひとり「帰宅途中」の巨人に巡り合うこともある。街で暮らすような生活感がにじむ巨人もいい。ただこれが夜中ならホラーである。早朝にフェスティバルを行う理由がわかったような気がした。
普段はおっとりとした雰囲気のアンゴノも、年に一度のヒガンテス・フェスティバルとなると熱気が違う。伝統継承への熱意と努力が感じられた。まだ行ったことのない人はぜひ来年巨人に会いに行ってほしい。
Navi Manila Attacks On Angono Titans
in Higantes Festival 2022
What’s Higantes Festival?
The Higantes Festival is Angono’s thanksgiving in honor of the patron saint of fishermen, Saint Clement. Various activities take place during the month of November, featuring the Great Parade of Giant Puppets as the highlight of the festival.
There are several theories about the origin of Higantes festival. The most widely known theory is that it originated from the local farmers’ protest against Zacarias “Tangkad”, who was the landlord of Angono and well-known as the abusive owner towards Angono natives during the Spanish colonial era, by making a giant puppet looking like him. Now, the festival remains as the Angono’s important festival with artistic features.
Higantes = Early Bird?
On the day of the Higantes Festival, we departed Makati for Angono at 5am as the assembly time was 6am. It seemed like Angono Higantes are early birds unlike us.
When we reached Rainbow Village in Angono around 6am, Higantes and the marching bands started to assemble with energetic and cheerful mood.
Not Two Higantes are Alike
The Grand Parade started at 7am. It was impressive especially when the Higantes walked through right next to us. What was the most interesting is that every Higante has different features. You can also find some familiar looking character Higantes, too.
When visiting Higantes Festival, arriving at the assembly point before the parade starts and staying in Angono until lunch time is recommended. You can encounter Higantes around the town after the parade, seeing them walking to return home. If you have not yet experienced the Higantes Festival, make sure you mark the date, the third Sunday of November in your 2023 calendar.