前回は YEMA

 

 

ADOBONG KAMBING

 

R&J Bulalohan (マンダルーヨン市)のアドボン・カンビン(315ペソ)

 

 

 

フィリピン料理のアイコン&国民食
肉、海鮮、野菜、なんでもアドボ

 

 

 ついにアドボの登場です。ご存じフィリピン料理を代表するこのメニューは、しょうゆ、酢、ニンニク、黒コショウ、ローリエ(ベイリーフ)からなるソースに漬け込んだ食材を煮込んでつくります。

 

 実はこのアドボ、スペイン統治前からすでにフィリピンで保存食としてつくられていたんだとか。それをスペイン人が見て、スペイン語で「食材を漬け込む、マリネする」という意味のアドボと呼んで今に至るのだそう。アドボと呼ばれる前はいったい何という名前だったんでしょうか?

 

 最もポピュラーなアドボといえば、チキン・アドボでしょう。しかし、肉はもちろんエビやイカ、さらにカンコン菜まで、アドボソースを使えばなんでもアドボに変身! なのでそのバラエティーはまさに無限大(というのは、大げさですね)。皆さんチキンやポークのアドボはすでに見たり食べたりしていると思うので、今回はアドボン・カンビン、すなわちヤギ肉のアドボにしました。

 

 弾力がある歯ごたえのヤギ肉。あまりなじみがなく、独特のにおいがあるのでは…と気になりますが、アドボソース効果でしょうか、全く問題ありません。ちなみにカンビンというのはタガログ語だけでなく、マレー語やインドネシア語でもヤギの意味。一気に3カ国語で使える便利な単語をこの際覚えちゃいましょう!(T)