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フィリピンの気候

2014年11月29日

[フィリピンの気候]

マニラ首都圏のあるルソン島は季節風の影響を受け、雨期(6~11月)と乾期(12~5月)に分かれる。
雨季には何度も強い台風に見舞われて、マニラ首都圏でも毎年、道路が冠水したり停電が続くなどの被害が出ている。
雨期の6月下旬から9月下旬にかけて、ハバガット(Habagat)と呼ばれる南西季節風が吹き込み、台風や低気圧の接近により豪雨をもたらすことがある。逆に乾期の10月下旬~2月初旬は、アミハン(Amihan)と呼ばれる北東季節風が吹き寄せる。この季節風ハバガットは、たとえば観光地ボラカイではウィンドサーフィンのための絶好の風をもたらしてくれる。雨期の天候は、突然の豪雨のあとで晴れたりと、日本の梅雨のようなうっとうしさはない。フィリピン中部のビサヤ地方や南部のミンダナオ島は、ルソン島のような雨季と乾季の区別がはっきりしない。
ルソン島北部の高原都市バギオは、年間を通して涼しくマニラからの観光客も多い。戦前には日本からの移民が定住して大きな日本人社会があったところである。日本の春先くらいの気温で過ごしやすい。
編集: 「ナビ・マニラ」 Navi Manila

[フィリピン気象庁が出す「シグナル」の意味]

 

日本の天気予報で「フィリピン近海で発生した台風*号は」というのをよく耳にするが、フィリピンは台風の主要な発生場所である。フィリピン気象庁(PAGASA)は通常、1日4回、6時間ごとに台風情報を更新してホームページなどで公開し、台風の影響が予想される地域に警報(シグナル)を出している。

台風の警報(シグナル)は「1」~「4」で、数字が大きくなるほど風雨が強まる。度数は予想される風の強さだけで決まるので、大雨が降るか否かの予測にはあまり役立たない。どんな雨台風であろうが大雨警報は発令されないことに気をつけたい。フィリピンの台風被害は風同様、雨によるものも顕著なため、現状の警報は不備といえる。
台風の警報が発令された場合、たとえ「1」でも公立小学校は休校となり、「2」になると公務員は休みとなり船は欠航する。ただし民間企業の場合は、休みにするか否かは独自で判断する。
実際の事例として、ビサヤ地方の観光地ボホール島からセブにボートで戻る場合(飛行機便がないため)、たとえ晴れていてもシグナル2が発令されると船が出ず、結局帰れないことになる。飛行機便がない島に雨季に旅行する場合にはこのことをじゅうぶん留意したい。
編集: 「ナビ・マニラ」 Navi Manila

▶台風警報4階級

シグナルNo.1
36時間以内に風速が毎時30~60km(秒速8.33~16.7m)になることが予想される。
シグナルNo.2
24時間以内に風速が毎時60~100km(秒速16.7~27.7m)になることが予想される。
シグナルNo.3
18時間以内に風速が毎時100~185km(秒速27.7~51.3m)になると予想きれる。
シグナルNo.4
12時間以内に風速が毎時185km(秒速51.3m)以上になると予想される。

[地震]

周辺部で2つのプレートが地球内部に沈み込むフィリピンは日本と並ぶ地震国。スペイン時代からマニラの城塞都市イントラムロスは数回、大地震に見舞われている。首都圏東部にも首都圏の外周道路C-5に沿うようにして「マリキナ断層」と呼ばれる活断層が南北に走っている。1990年7月に起きたルソン島北部のバギオ大地震はマグニチュード7.8を記録、最高級のハイアット・テラス・ホテルをはじめたくさんの建物が倒壊し、死者は1,600人にも上った。2013年10月15日にはビサヤ地方ボホール島内陸部のカルメン町付近を震源にしたマグニチュード7.2の地震は、スペイン時代の歴史的な教会を次々倒壊させるなどの大きな被害をもたらしたことは記憶に新しい。

▶フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)震度10階級

震度1 ほとんど感じない
静かにしている人にしか感じられない。バランスの悪い物体が揺れる。器の中の静水がゆっくりと揺れる。
震度2 わずかに感じる
室内で休んでいる人のうち少数が感じる。ぶら下がった物体がかすかに揺れる。器の中の静水がはっきりと揺れる。
震度3 弱い
室内にいる人の多くが感じる。特に二階以上の階では感じる人が増える。小さなトラックが通過するような揺れ。めまいを感じる人も。ぶら下げられた物体はよく揺れる。
震度4 やや強い
室内にいる人すべてが感じる。屋外にいて感じる人もいる。眠りの浅い人は目を覚ます。大型トラックが通過したような揺れを感じる。ぶら下げられた物体はかなり揺れる。皿やグラス、窓がカタカタ鳴り、木造の建物がきしむ。停車中の車はかすかに揺れる。器の中の水は強く揺れる。地鳴りが聞こえる場合も。
震度5 強い
屋外にいる人もすべてが感じる。寝ている人も多くが目を覚ます。驚いて戸外に飛び出す人が出る。ぶら下げられた物は激しく揺れる。強い振動と横揺れがビルのすべての場所で感じる。小さな軽い物体が転落したりひっくり返ったりする。ふたのない容器から液体がこぼれる。止まっている車や木の枝葉が揺れるのが見ていて分かる。
震度6 たいへん強い
多くの人が驚いて戸外に飛び出す。ふらつく人も。車を運転している人はタイヤがパンクしたのかと勘違いする。重い物体や家具も動く。教会の小さな鐘が鳴る。塗り壁にひびが入る。古い建物や粗末な建物は損傷することも。丈夫な建物には影響はない。山地や急斜面では岩石が少数落ちる。
震度7 破壊的
ほとんどの人が驚いて戸外に飛び出す。建物の上層階にいる人は立っていられない。重い物体や家具までひっくり返る。教会の大きな鐘も鳴り出す。古い建物や粗末な建物は相当損傷する。堤防、路面、ブロック塀に亀裂が入るものが出る。液状化現象、坑道崩れ、土砂崩れが始まる。立木が大きく揺れる。
震度8 たいへん破壊的
人々が恐慌状態に陥る。戸外でも立っているのが難しい。しっかりした建物すら相当の損害を受ける。コンクリートの堤防や橋脚が倒壊する。線路が曲がる。墓石がずれ、転倒する。電柱や鉄塔、標識が歪んだり倒れたりする。液状化が起き、人工構造物が沈み込む。山地では土砂崩れがあちこちで起きる。地面が割れ、断層による亀裂ができる。木立が激しく揺れる。堤防から河の水が跳ね上がる。
震度9 壊滅的
人が地面に投げ出され、恐怖に震え叫び声を上げる。ほとんどの建物が大規模な損傷を受ける。橋が落ち、コンクリート製構造物が倒壊する。電柱や鉄塔の多くが傾き、倒れる。地下の下水管が曲がったり折れたりする。土砂崩れや液状化現象が多く見られる。地面が歪んで波打つ。木立が強烈に揺れ、倒れたり折れたりするものが出る。
震度10 完全に壊滅
全ての人工構造物が破壊される。大規模な土砂崩れや液状化現象が起きる。大規模な地盤沈下や隆起、地割れが観測される。大きな湖で破壊的な大波が起きる。多くの木が倒れ、折れ、根こぎになる。

編集: 「ナビ・マニラ」 Navi Manila

参照: 「マニラに暮らす 第3版」 (JETRO刊 2010年)