フィリピンのドキュメンタリー映画祭「ダアンドキュ」(DAANDOKYU/編集部訳:フィリピンドキュメンタリー映画100年)が、ドキュメンタリー映画を無料配信。
 今回は「Localities」と題してフィリピンにおける地域性をテーマに、人々の姿を描く8作品を公開。島々からなり、地域によって言語も異なるこの国は、フィリピン人としてのアイデンティティも多様性に満ちているかが改めて気付かされる。

 

視聴はこちらから↓ 
Daan Dokyu ウェブサイト https://www.daangdokyu.com/watchnow/

 

〈 配信作品 10月23日〜29日〉※各作品名から配信先につながります。

 

A is for Agustin (2019年)

 サンバレス州の小さな村で炭焼きをして家族を養う男性、アグスティン。彼は読み書きができないため、いつも雇用主から給料をだまし取られていた。ある日、アグスティンは読み書きができるようになるために小学生を1年生からやりなおす決心をする。40歳を目前にして。

 

Walang Rape sa Bontok (2014年)

 性犯罪の被害者となった2人の女性。ある時、彼女たちはコーディリエラ地方マウンテンプロビンスのボントックは、女性が性犯罪におびえることなく暮らせる場所だと知る。

 

Gilubong ang Akon Pusod sa Dagat (My Navel is Buried in the Sea/2011年)

海を生活の糧として生きる人々の姿が3つの画面で同時に映し出される。フィリピンのほか、オランダ、タイ、マレーシア、シンガポール、ドイツでも撮影が行われた。 

 

Himurasak (2017年)

レイテ州タクロバン市の人々が、壊滅的な被害をもたらした台風ヨランダの記憶を語る。

 

Ang Pagbabalik ng Bituin (2012年)

マニラでメードとして働く女性が家族や隣人への贈り物を持ち、故郷ミンダナオ地方北アグサン州へ帰省する。バスとフェリーを乗り継ぎ2日間をかけてたどり着いた故郷。人々が楽しみに待っていたものとは?

 

A House in Pieces (2020年)

国軍とイスラム過激派との戦争によって、故郷を離れることを余儀なくされたミンダナオ地方マラウィ市の人々。ようやく故郷に戻ることができた人々を待ち受けていたのは、変わり果てた町の姿と、さらなる苦難だった。

 

Budots: The Craze (2019年)

フィリピンで生まれ、SNSで大人気を博したダンスミュージック「ブドック」。ビサヤ語のスラングで「怠け者」の意味を持つダンスの発祥の地がダバオ市であることは意外に知られていない。ブドックの誕生、そしてダンスに取りつかれた人々たちのドキュメンタリー。

 

Panicupan (2015年)

政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)が対立する中、イスラム教徒、先住民ルマド、そしてキリスト教徒が手を取り合い調和を図る地域がある。「平和の空間」北コタバト州ピキット町のバランガイ、パニクパンの姿。