【辛く、熱く、おいしく激辛主義。】チリヘッド大集合! フィリピン・ チリ・フェスト Hot Chili, Tears, and Sweat Chiliheads Flock to Chili Fest VII

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2023年5月15日

チリを食べるのが好きな人を、英語でチリヘッドと呼びます。そんなチリヘッドが集合する「第7回フィリピン・チリ・フェスト」が4月22日・23日にマカティのイベント会場ホワイトスペースで開催。ナビマニラが、熱く盛り上がるフィリピンのチリ・コミュニティーを取材しました。

 

A person who loves eating chilies is called a chilihead. On April 22 and 23, chiliheads gathered at Chili Fest VII organized by Philippine Chili Federation. Navi Manila visited the event and experienced the heatwaves of Philippines’ chili community.

 

形も色もユニークなスーパーホットチリ。

 

 

激辛料理を特集しようと言い出したのは私(編集T)であり、取材も担当しているが、激辛マニアではない。そこで、チリ・フェストの取材には、まにら新聞の岡田記者に同行をお願いした。彼は「今度カルティマールで生きたすっぽんを買ってきて、さばいて一緒に食べましょう」と誘ってくれる奇特な食通である。すなわち、チリの試食はデリケートな胃袋のオーナーである私ではなく、彼に任せようと言う魂胆である。

 

 

北イロコス州からやってきたホットソースメーカー「BUNGO」(タガログ語で頭蓋骨)の女性スタッフにすすめられて試食する岡田記者。

イザベラ州産の激辛チリを生で6種類試食した岡田記者。「カロライナ・リーパーとゴースト・リーパーがやばかった。息苦しく、立っているのもつらかった」

 

 

普段は会えないチリ

 

 会場では、生のチリや、チリソースが展示即売されていた。チリソースの種類はあきれるほど多く、会場にあったものだけでスーパーマーケットの陳列棚をいくつも占拠できそうなほど。しかし、これらは一般にスーパーマーケットなどで見ることはなく、ネット販売がメイン。インディーズというかアンチメジャーな感じも激辛チリソースらしい。そのこだわりは、クラフトビールに似ている。生の激辛チリも市販されているものとは見た目が違う。唐辛子のように細長くなく、球体のようでいかにも辛そうというか、なんだか危なく悪そうな雰囲気を醸し出している。

 

 

 フィリピン人には辛い食べ物が好きなイメージはないが、チリやホットソースをつくる側も、買う側も主にフィリピン人。マニア向けのニッチなイベントかと思っていたら、まさに老若男女が来場していたのは驚きだ。

 

 

 

ダバオでチリを生産するNetsa’s Chili Companyのジョージ・アレン・カロラさんは、カロライナ・リーパーを超える辛さというプリモタリ(Primotalii)とジング(Zing)を出品。

 

 

汗と涙のチリ食い競争

 

 

 チリ・フェストの目玉イベントは、激辛チリ食い競争。今回は男性5人、女性3人の計8名が参加した。だんだん辛さが強いチリが出されて参加者が脱落していく中、2人の男性が残って一騎打ちとなり、最後は12種類目の激辛チリを完食した男性が優勝した。参加者はチリの辛さで汗と涙にまみれ、会場はスポーツのような盛り上がりと感動に包まれていた。

 

 

チリ食い競争の決勝戦。優勝は左の選手。

 

 

 激辛チリが好きな人は、ぜひ来年日本代表として挑戦してみてはいかがだろう。フィリピンのチリヘッドが温かく、いや、熱烈に歓迎してくれるに違いない。岡田記者は来年の出場をめざし、トレーニングを開始した。毎日、生のハバネロを1本丸ごと食べている。数カ月後にはギネスブックに認定された激辛チリ、カロライナ・リーパーを丸ごと食べているだろう。

 

 

チリ・フェストで行われた「ラブヨ100」。シリン・ラブヨを100個、食事といっしょに食べるイベント。

 

Unique and Unusual Chilies

 

 

At the Chili Fest, a surprising number of hot sauce and chili related products are showcased and local chili sauce makers sold their products. Most of the products are rarely seen in supermarkets and groceries but sold online. Those are known to those in the know. Fresh chilies seen in the fest are not found in stores in Manila, either, being different from ordinary chilies in shape. They look actually hot and “evil”. Does the Chili Fest attract chili maniacs only? The answer is “No”. Ordinary locals and foreigners of all age groups are keen on shopping at the fest.

 

 

Emotional Moment

 

One of the festival highlights is the Chili Pod Eating Contest. Eight contestants consisting of five men and three women competed. A man who ate 12 kinds of chilies won and got 5,000 pesos in cash. The atmosphere of the contest was exciting and emotional like a sporting event. If you are confident about eating chilies, join the contest next year. I am sure the Philippine chiliheads will give you a warm, I mean, HOT welcome.

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