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Filipino World

2017年4月29日

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みなさん、こんにちは!Kumusta kayo? 今回は「フィリピン語」に関わる質問にお答えしていこうと思います。
 
Q1.「フィリピン語」と「タガログ語」はどう違うんですか?
「フィリピン語」と「タガログ語」は言語としては基本的に同じものです。タガログ語はマニラ首都圏と近隣地域で話される言葉ですが、フィリピンにはその他に北部ルソンを中心としたイロカノ語、中部ルソンを中心に話されるパンパンガ語、ビサヤ・ミンダナオで話されるビサヤ語・セブアノ語といった地方公用語があり、さらにそれぞれの地域にそれぞれの言語があります。昔はフィリピンの国語と言える言語がなかったため、1930年代に国語制定が決められ、1961年に国語はタガログ語をベースとし「ピリピーノ」としました。のちにFなど元々タガログ語に含まれていなかった文字や若干の地方語を加えたものが「フィリピーノ(フィリピン語)」となりました。この他、英語がフィリピンの公用語として採用されており、小学生から英語教育が行われています。
Q2.タグリッシュってなんですか?
「タグリッシュ」はタガログ語と英語がちゃんぽんに話されることです。混合言語のピジンやクレオールとは違い、英語部分、タガログ語部分の文法はそのまま変化しないので、社会言語学的には「コード・スイッチング」と言われています。
Q3.英語とタガログ語とタグリッシュ、フィリピン人はどう使い分けているんですか?
昔はテレビのニュースなどは教育のある層が観るということで、殆ど英語だったのですが、エストラーダ政権のころから、より広い層に受け入れられるべく、タガログ語やタグリッシュで報道されるようになりました。政治家なども、英語だけでスピーチをすると庶民からは理解されなかったり支持されなかったりするため、民衆からの支持を取り付けたい場合はタガログ語で演説をしたり、あるいはタガログ語のフレーズを混ぜたりします。ビジネスの場や外国人がいる場では英語が使われますが、内輪の会話になるとタグリッシュです。またフィリピンの中流家庭では、子供には英語で話しかける家庭が多いのですが、そういう家庭でも本音の会話になるとタグリッシュになります。ある家庭のお母さんは普段は子供に英語で話しかけていますが、本気で怒るときはタガログ語になるそうで、子供たちは「お母さんがタガログ語になった。これは本気だぞ」と、本気度を見分けていたという話を聞いたことがあります。タガログ語圏以外でも英語に混ざる言語が地方語に代わるだけで、同じような傾向が見られます。
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文:デセンブラーナ悦子
日英・タガログ語通訳。大阪外大フィリピン語学科卒。在学中にフィリピン大学に交換留学。フィリピン人の夫と1992年に結婚、以後マニラに暮らす。趣味はダンスだが、最近は時間が取れないのが悩み。