ナビマニラ旅行記 フォーチュンアイランド 週末の旅 ③島内散策&BBQ編

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2022年4月22日

崖の上に残された獅子と婦人の像

 

 上陸してまずは予約したコテージへ。荷物を下ろした後、貴重品だけを持って探索に出発した。

 

 崖の上へと続く階段を登り、吸い寄せられるように南の断崖に向かう。そこで上陸時から自己主張が強めだった列柱とようやくご対面。列柱はその間から、白砂の浜に遊ぶ人と舟、白雲たゆたう空、ヨットを浮かべる海、海と境界線を作る石灰岩の崖をのぞかせる。

 

 崖周辺にはかつて数多の彫像があったらしく、多くの台座が残っていた。往時はその座にたたずむ一群の像が海と浜とを見下ろしていたのだろう。現在は台風で海底に沈んだのかその大半が失われている。現存するのは半身を失った女神、何かを待つように水平線を眺める獅子(しし)、花束を持つ首のない婦人の3像のみだった。

 

 自然と廃墟が同居する絶好のセルフィースポットに、YouTube班のまーちゃんと臨時ADのM氏はものすごい勢いでカメラを回す。M氏はさらに崖からミニドローンを飛ばし空撮も決行。風に飛ばされないか心配だったが、ちゃんと「奇跡の一枚」を収めて帰ってきた。

 

TIP

崖に柵などは一切ないので転落しないように注意!

 

 

 

 

 

いざ、BBQ!しかし、火が・・・

 

 一通り見物を終えると、時間は1時半過ぎ。そろそろバーベキューの時間だ。コテージに帰り、浜辺の珊瑚で石炉を組み、木炭を並べる。最初は火をつけた新聞紙から木炭を熱するが、簡単には木炭に火がつかない。

 

 そこで編集Tがポテトチップスを取り出す。油を含み乾燥した薄片であるポテチはいい火種になるとか。炭の底の色が変わり始めるが、それでも料理できるほどの熱は出ない。さらに油を投下し直接火をともしたり、他の観光客の情報を元にサラダ油を染み込ませたティッシュを着火剤代わりに使ってみたりしたが、状況は変わらず。その後も約1時間にわたり苦戦した。

 

 とうとう自力解決を諦め、待機していたバンカの船員に助けを求める。駆けつけた赤帽のルエルさんは、まず木の枝で木炭の位置を調整。その間に油を染み込ませたティッシュを滑り込ませると火柱が上がる。すかさず持ってきたダンボール片をうちわ代わりに酸素供給。木炭に火が点き始めてくる。そこで海水を入れた紙コップに指を浸し、将棋を打つような指先で滴を炭に飛ばす。これは炎の量を調整するためらしい。そして石炉にしていた珊瑚をずらし、網の高さを低く調整。熱が食材に伝わりやすくするためだ。赤帽ルエルさんは驚嘆すべき手際で鮭の切り身と海老を焼き上げた。

 

 時計を見たら既に午後3時過ぎ。全部焼くのは諦め船員らと共に食事をとることに。知恵を出し合って取り組み、旅先で出会った人の助けを借りて焼き上げたBBQの味は、空腹もあいまって格別であった。

 

TIP

BBQ用 着火剤を忘れずに。

 

 

 

 

 

1日に2度のサンセット?

 

 「4時までは島で遊べるから海水浴でもしてきたら」とバンカ船員から提案を受け、取材班は海水浴の若者組とゆったり休憩するおじさん組に分かれ、夕暮れの島の時間を過ごした。

 

 午後4時。いよいよ帰る時間だ。ビーチは島東岸にあるため夕日は直接見えない。しかしバンカに乗り込むと、西日に照らされた波がまばゆく黄金色に輝き、一行を見送ってくれた。

 

 ナスグブビーチに戻った頃には夕日は頭を残して沈みかけていた。しかし夕焼けにしては妙に明るいと思い返し、1時間後に一度海岸に戻ると今度は赤い夕日が見えた。では最初の夕日は何だったのか。後で写真を確認したら、太陽を反射し黄金に輝くフォーチュンアイランドの島影だった。

 

 

 

 

 

フォーチュンアイランドの美しい景色をぜひ動画でお楽しみください!

 

 

Abandoned Statues on the Cliff

 

We climbed the stairs to the top of the cliff and headed for the southern cliff. There we finally came face to face with the colonnade, which had been standing out since the time we had landed. From between the columns, we saw people playing on the white sand beach, the sky with white clouds, the blue water with floating yachts and the limestone cliffs bordering the sea.
It’s a perfect selfie spot where nature and ruins coexist.

 

Struggling to Build a BBQ Fire

 

After sightseeing, it was past 1:30 pm. It’s time to start the barbecue. We returned to the cottage, built a stone furnace out of dead coral on the beach and laid charcoal. At first, we heated the charcoal with lighted pieces of newspaper, but the charcoal would not start to burn.

 

Finally, we gave up trying to solve the problem on our own, and asked for help from the crew of the boat. Mr. Ruel, a red-capped seaman came to help us. He grilled salmon fillets and prawns with astonishing skill.

 

We invited the seamen to have a meal together. The seafood grilled with the help of many people tasted exceptional. In particular, the seasoned salmon from Oden House was the best choice.

 

 

The Sun Sets Twice a Day ?

 

When we returned to Nasgubu Beach, the sun was setting, showing only its top. But I saw a red sunset one hour later. Checking my photographs, I found the first sunset was the golden shadow of the Fortune Island reflecting the sunshine.

 

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