【恋するマニラ】信じる者には効果あり!? フィリピンの「媚薬」②

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2023年2月27日

 

これがうわさの「惚れ薬」

ガユマ 
Gayuma

 

 

 ガユマとはフィリピンのラブポーション、惚れ薬。神秘の島シキホールがラブポーションで有名だが、マニラ市キアポでも買える。

 

 ガユマを売っていたおばあさんに使い方を聞いたところ、まず、紙に意中の人のフルネーム、願いごと、自分の名前を書く。夜、その紙を枕の下に入れて眠る。乾燥植物とおまじないが書かれた紙が入ったボトルにサンパギータオイルを注ぎ、願いごとを書いた紙を入れる。さらに、そのボトルに入れたオイルを自分の手に付け、意中の相手に触れるのも良いらしい。キアポには有名な教会もあるので、ガユマを買いに行ったら、お祈りもしてみては?

 

 

ガユマとサンパギータオイル(P350)

キアポ教会近くでガユマやハーブを売るレネッテさん

 

 

 

 

実験&体験&ノンフィクション&フィクション&空想&妄想

検証・ガユマの効能

 

 

ラブポーション、ガユマは本当に効果があるのか。確かめねばとジャーナリストのはしくれとしての使命感に燃え、担当記者(日本人男性)が使ってみた。

 

 

 誰の名前を書けばいいだろうか。実生活で非モテ数十年におよぶ私にとって、まずガユマの願いを書く女性を誰にするかが問題である。悩んでいたところへ、先日行った某KTVのCCA嬢から営業チャットが入った。そこで彼女の名前を書くことにしたのだが、本名を知らない。いきなり本名を教えてほしいと言ったら怪しまれるだろう。仕方なく源氏名と願いを書いた。「お店でモテますように」。その紙を枕の下に置き、眠った。

 

 

 翌朝、その紙を丸めて筒状にしてボトルに入れる。ガユマをいつも持ち歩くと良いと聞いたので、バッグに入れて出勤した。すると、オフィスで席に着くやいなや、女性スタッフが私のところへやってきた。ひょっとしてすでに効果が? と思ったが、前日私が出した経費精算が違っていると叱られた。ガユマの紙に彼女の名前は書いていないので、当然である。

 

 

サンパギータオイルを入れると、紙に書かれたおまじないが見えてきた。

 

 

 午後遅く、件のCCA嬢からチャットが入る。「お店に来て♡待ってるから」。これはガユマ効果であろう。

 

 夜、店へ向かう。CCA嬢が席に来て、あいさつの握手。ガユマをスプレーしておいた私の手に彼女が握手をしてくれた。これは効果期待大である。彼女のリクエストに応えて、レディースドリンクを頼む。うれしそうだ。2杯目、さらにうれしそうだ。だが、ここまではいつもと同じである。そして、そろそろ1セットが終わる頃、彼女が私を見つめて言った。

 

「お願いがあるの」

私「何?」(おお! ガユマ効果がついに!?)

「今度、同伴をお願いしたいんだけど」

私「……..喜んで」(うーん、同棲じゃないのか……)

 

 この日一番の笑顔で、やや濃厚な接客をしてくれた後、ほかの客からリクエストが入って彼女はさっさとフェイドアウト。私はしぶしぶビルアウト。

 

 やはりガユマは源氏名ではなく本名を書かないと、すぐれた効果は期待できないようである。次回は「本名を教えてくれますように」と書こうと思う。

 

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