メリエンダはチャイニーズ風に

この記事をシェア

2022年10月24日

 

 

ビノンドの行列ができる店

 

 

 休日の暇な時、マカティからジープとLRTを乗り継いで、マニラ市の中華街ビノンドへ行く。狭い道を行き交う人々、車、バイク、トライシクル、野良犬を避けながら、年季の入った中国料理へ行く。そして遅いランチを食べた後は、オンピン通りの上海煎包(Shanghai Fried Siopao)に寄る。休日には行列ができるほどの人気店であり、在住邦人の中にも、多くのファンがいらっしゃることと思う。

 

 

 

 

ビノンドのメインストリート、オンピン通り(Ong Ping)にある上海煎包。

 

 

 私はマニラのコンビニでフィリピン式肉まんのシオパオを買ってリピーターになったことはないが、上海煎包は来比した6年前からファンであり続けている。この店の近くでもほかのシオパオは売っているが、上海煎包に行列ができるのも納得する。

 

 

 しっとりやわらかな外皮、焦げ目が付いたクリスピーな底の皮。中の具の豚肉はジューシーで味がしっかり染みている。コンビニのシオパオよりも小ぶりで、1個だけ食べて済まさせないところもニクイではないか。

 

上海煎包は1個35ペソ。

 

 
対抗馬アヤラ駅に出現

 

 

 私にとって上海煎包は唯一無二の存在であったので、これを買うためだけにビノンドへ行くこともこれまで何度もあった。そんな中で、最近見つけたのがMRTアヤラ駅構内にあるCoco Street Foodという小さな店の台湾生煎包。意外なところにうれしい発見である。ビノンドまで行く元気がない時は、会社から歩いて行けるこの店に通うようになった。Coco と言えばカレーを思い浮かべるが、全く無関係であろう。

 

 

 上海煎包が肉まん風であるのに対し、こちらは皮が厚めの小籠包と言った感じ。外皮の底がこんがりと焦げ目が付いていることと、中には豚肉とねぎの具が詰まっているという共通点がある。生煎包は日本では焼き小籠包という呼び名があるそうだが、小籠包に肝心のスープは入っていない。生煎包はもともとスープは入っていないものなのか? さては持ち帰りだったので、時間が経ってスープが蒸発してしまったか?

 

生煎包1個35ペソ。Coco Street Food はMRTアヤラ駅の改札を正面に左手、サブウェイからさらに数軒行ったところにある。

 

 ネットで上海煎包または上海生煎包と調べると、本場ではどうもビノンドの店のような、いかにも肉まんタイプというより、アヤラ駅のものの方が近いように見える。

 

 メリエンダにピッタリの上海煎包と生煎包。フィリピンでもっと人気が出て、タピオカティーのようにマニラの街角でのいたるところで買えるようになってほしいと思う。(T) 

Advertisement