ハロハロに負けるな!アイススクランブル

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2022年6月29日

 

 

 フィリピンのデザートと言えば、ハロハロやレチェフランなどが思い浮かぶ。だが先日マカティで、マニラ在住6年目にして初めて見るデザートがあった。スクーターのベスパで知られるピアジオのオート三輪「アペシティ」の洒落た屋台で売られていたのは、アイススクランブル(Iskrambol、Ice scramble)というデザート。ピアジオの屋台だったのでイタリアンなデザートかと思ったが、フィリピンのローカルデザートであった。

 

 

 

ベスパでおなじみピアジオのオート三輪APE CITYの移動屋台。

マカティのバランガイに出没するアイススクランブルの屋台。

 

 

 高さ25センチの細長いプラスチック容器にかき氷、イチゴシロップ、チョコレートシロップ、練乳、マシュマロなどが入って横から見ると4〜5層になっている。1リットルサイズで100ペソ。小さいサイズもある。

 

 

高さ25センチの容器入りのアイススクランブルは食べ切るのが大変だった。

 

 イチゴの酸味とチョコレートの甘さがほどよくミックスされ、マシュマロの歯ごたえも楽しめる。ハロハロとの違いを聞かれるとよくわからないのだが、ハロハロのようにアイスクリームやプリンが載ったりと具のバリエーションがないのが、このアイススクランブルといえるのかも。

 

 

 ハロハロがタガログ語で「ミックス、混ぜた」という意味同様に、このアイススクランブルもストローやスプーンで混ぜて食べることから、スクランブルと名付けられたらしい。ハロハロがフィリピン料理レストランのメニューにもあるのに対し、アイススクランブルは主に屋台で売られている。

 

 

 ハロハロの陰に隠れてしまっているアイススクランブルだが、シンプルなデザートとして、タピオカの次に世界的なブームの主役になることはできないものだろうか。(W)

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