おなじみ即席めんのアジア版に出会う

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2021年5月17日

 

 

 先頃会社の引っ越しがあり、前の場所から歩いて約15分、同じマカティ市内でもちょっと都会側に移転した。そして新しいオフィスの近くにアジア食材店をみつけた。看板には明朝・亜州精選超市、Ming Asian Selection Supermarketとある。日本語で「アジアの選択」とも書いてあり、なんだか今の混迷する国際情勢の時代においてアジア諸国はどうすべきか、という難題を突き付けられているようでもある。

 

Asian Selectionを自動翻訳してみたら、「アジアの選択」と出た。

 

 アジア食材店は今はマニラでも珍しくもなく、ローカルのスーパーマーケットでも東アジア発の食品を見ることも普通になってきたので、それほど新鮮味はない。だが、行ってみると、目を引くものがあった。おなじみ日清の出前一丁。日本にはない味のカラフルな香港の出前一丁はマニラのスーパーマーケットでも売っているが、この店で見つけたのは違う。香港からの輸入品のようで、いわゆる棒ラーメンスタイル。出前一丁といえば縮れた麺だったが、まっすぐ伸びた麺で、全長約30センチある。日本食材店で九州の棒ラーメンが売っているが、それらよりも長い。香港在住の人たちにとっては、普通なのかもしれないが、このような出前一丁を見たのは初めて。黒にんにくオイルとんこつ味のラーメンと、濃厚豚骨味のうどんの2種類あったのでさっそく買ってみた。

ちぢれていない、棒状の出前一丁。1袋2人前入りで110ペソ。

 

 ラーメンの方は熊本風味と書いてある。熊本のラーメンといえば、30年以上前に上京した時、新宿の桂花ラーメンに行って感動したことを思い出す。私は九州出身ではないので熊本と福岡のとんこつラーメンの違いはわからないけれど、この出前一丁のまっすぐな麺にとんこつスープをおいしくいただいた。

 

 一方のうどんは、稲庭風と書いてある。麺の調理時間は8分、さきほどのラーメンの3分半よりも長い。とんこつスープにうどんというのはいかがなものかと思っていたが、食べてみると普通においしい。湯が少なかったせいか、スープが濃厚でとろみがあるようになり、麺にからんで、あたかも日本の天下一品ラーメンのよう。初めて京都の今出川で天下一品を食べた時は衝撃的だったと思い出す。このように、はるか昔のラーメン体験を思い出させてくれる出前一丁なのであった。

 

 

 香港の出前一丁のウェブサイトを見てみると、ラーメン(棒丁麺)は今回買った黒にんにくオイル豚骨のほかに、九州とんこつ、北海道みそとんこつ、赤とんこつ、日本の高菜付きとんこつの全5種類。うどん(棒烏冬)は濃厚とんこつのほか、カツオ風味、トマトビーフ、カレーの4種類。マニラでこれらに出会い、全種類制覇するのが、私の新しい目標である。(T)