激レアな私? マニラ10年目にして初の〇〇〇〇

この記事をシェア

2021年5月4日

 

 ファストフードチェーンが提供するキャラクターのおもちゃを収集するフィリピン人の話題が、4月30日付英字紙『フィリピンスター』に載っていた。パンパンガ州アパリット市に住むグラフィックデザイナーのパーシバル・ルグイさんの収集歴は5歳の時から始めて数十年。その数は2万個に達し、ギネスブックにも登録されているという。ルグイさんの特にお気に入りのおもちゃは、1988年に入手したジョリビーのキャラクター、「ヘッティー・スパゲッティ(Hetty  Spaghetti)」という女の子の人形だ。

 

 

   かくいう私もフィリピンに来た2010年ごろ、マクドナルドでコーラのグラスコレクションセットの提供をしていてすべてをそろえるためにマックに足しげく通ったことを思い出す。こんなふうにマックに通ったこともある私だが、ファストフードに関して言えば、フィリピン在住10年に及ぶ者には考えられない「秘密」があった(特に秘密でもないのだが)。

 

 

 先日、会社でジョリビーを食べる機会があり、何気なく「実はジョリビーを食べるのはこれが初めて」と言ったところ、日本人、フィリピン人問わず同僚にずいぶんと驚かれた。

 

 マニラで暮らすと、街角のあちらこちらで怪しく微笑むジョリビーを避けることはできないと思われるが、来比して10年、ジョリビーの誘いを振り切ってきたレアな日本人といえるかもしれない。

 

 

 決してファストフードを避けてきたわけではない。マクドナルドもバーガーキングもKFCも食べたことがある。だがジョリビーだけは避けてきたのである。なぜ今までジョリビーを食べたことがなかったかというと、単に食べず嫌いなのであった。来比したばかりのころ、マカティ市内の露店で売っている揚げ物のにおいに耐えきれなかった。そうした経験から、フィリピン発ジョリビーのフライドチキンも……と思い込んで10年が経過した次第である。

 

 

 さて、今回初めて食べたジョリビー。胸肉のチキンジョイにライスとグレイビーソースのおなじみのセット。衣の味付けは私にはちょっと濃いと感じた。思っていた以上に普通だ、いったいなぜ、避けていたのだろうと。ただライスは…… やっぱり日本の米がいいと思う。まだジョリビーのハンバーガーやスパゲティは食べたことがない。とりあえずは朝食のパンケーキあたりから始めてみたいと思う。

 

 

 最近はタガログ語で道を聞かれることもあり、マニラに溶け込んできたのかとうれしくもある。しかしジョリビーに親しまない限り、まだまだ私のローカライズ度は低いままである。(M) 

 

 

 

 

 

 

 

 

Advertisement