マカティで最もお手頃価格のラーメン&日本料理!?

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2021年2月24日

 

 マカティにいろいろ日本料理店はあるけれど、ひょっとしたら最もこぢんまりとした店を見つけたかもしれない。マカティとは言ってもビジネス街でもなくリトル東京界隈でもない、その店があるのはバランガイ・ピオデルピラール(PioDel Pilar)のM.アントニオ通り。ピオデルピラールのバランガイホール近くのローカル色の濃い住宅街にたたずんでいる。こんなところになぜ日本料理店があるのだろう? 

 

 その外観は、むき出しのカウンターのみ。せいぜい2、3人が立って食べることができるくらいの広さである。椅子があり、メニューもあるが、カウンターの中には人はいない。呼鈴を押すと、横の路地の奥から店員さんが出てくる。この店の名前はラーメン・ナミン(Ramen Namin )ラーメンはオリジナル、スペシャル、みそ、担々麺の4種類。牛丼、カツ丼などの丼物、トンカツ、チキン照り焼き、焼きそばといった定番の日本料理が揃う。

赤ちょうちんが目印。屋外カウンター席のみ。コロナ禍の状況に対応している?

 

 スペシャルラーメンを注文した。スペシャルラーメンは濃厚でピリ辛味のスープに硬く中細の麺。チャーシューと煮卵も載っている。やや小ぶりの器だが、なかなか本格的なスープで130ペソはお得感があると思った。ラーメンは120ペソから140ペソなので、ひょっとしたらマカティで最安値のラーメンではないだろうか。近所の人が持ち帰りで7〜8人前ほどのラーメンを買っていくのを見た。店内飲食(正しくは店外飲食か?)よりも持ち帰りがメインな店なのかもしれない。

 

ラーメン・ナミンスペシャルともっちりした皮のポーク餃子。

 

 メニューに「Co Crafted Van and Nelson」と書いてある。バンさんに聞くと、店を開いたのは昨年9月。バンさんは以前マカティのラーメン店でマネジャーをしていた経験があるのだそう。ボーイフレンドのネルソンさんとラーメン作りを独学し、このラーメン・ナミンを作り出した。店名のナミンはタガログ語で「私たち」という意味。私たちのラーメン。濃厚なスープは2人で研究して作り上げたのであろう。そう思うとなんか応援したくなる。

 

 

 餃子や唐揚げもあるが、残念ながらビールがない。しかしうまいことに隣が酒屋。なのでビールを買ってカウンターで飲んでもおそらく大丈夫(だと思う。聞いてみてください)。こぢんまりとしたカウンターを独占しながらマカティのドローカルなバランガイでひとり飲み。そして締めにラーメン。これを幸せといわずなんと言う。

 

 

 ラーメン・ナミンの営業時間は午後3時から午後5時ごろに開店し、閉店は午後10時30分。近いうちにランチタイムの営業も開始を予定しているとのこと。持ち帰りもOK。(W)

 

 

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