フィリピンの焼鳥&焼きとん部位の名前を知る

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2020年12月12日

 

 コロナ禍の中、徐々に外食に活気が戻ってきているようです。マカティスクエア前の広場にも屋台が戻ってきてにぎわっています。アルフレスコと呼んでいいのかわかりませんが、屋外席なので密にならずに外食を楽しめるのも人気の理由でしょう。

 

マカティスクエアのチノロセス通り側広場に帰ってきたバーベキュー屋台。これでもかというくらい煙がモクモク。屋台料理に挑戦する時は衛生面に注意したい。基本的に時間をかけて炭火で肉を焼いてくれる。

 

 フィリピン人がおいしそうに食べる屋台料理のバーベキュー。中にはグロテスクな姿のものもあります。日本でも焼鳥、焼きとんは部位によって専門用語的な名前が付いていますが、フィリピンの串焼きも然り。屋台バーベキューで部位の名前を覚えて、ちょっとフィリピン通に近づいてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

イサウ(Isaw)

鶏の腸

ブタの腸

 

 

鶏とブタの腸を甘辛いたれに漬け込んだフィリピンのホルモン焼き。鶏のイサウは、ニョロっとした見た目でいかにも腸。意外にも歯応えしっかり。一方、ブタのイサウは円形がつらなる。これは長い腸の輪切りだろうか? 食感はやわらか。

 

 

 

アディダス(Adidas)

 見た目そのまま鶏の足。その形がアディダスのロゴ(昔のロゴですね)に似ているということで、名前もアディダス。本家アディダスはこのことを知っているのだろうか。もちっとした食感のゼラチン質。ということは、コラーゲンたっぷり→美肌に期待!? 

 

 

 

テンガン・バボイ(Tenga ng Baboy)

ブタの耳。1980年代に世界で大流行したソニーの携帯カセットプレーヤーにちなんで「ウォークマン」という呼び方もあるらしい。耳→聞く→ウォークマンという発想? やわらかい部分あり、コリッとした部分ありで、ひとつの耳でふたつ食感が楽しめる。

 

 

 

ベータマックス(Beta Max)

 

ブタの血を煮詰めて固めたもの。味はレバーような感じ。ベータマックスという名前は、かつて売られていたビデオデッキの形に似ているから付けられたそう。マニラで最初ビデオデッキはベータが普及し、その後VHSにとって代わられたそうだが、この料理の名前は今もベータマックスのまま。80年代前半を思い出しながら食べたい。

 

 

 

バルン・バルーナン(Balun balunan)

日本でもおなじみ鶏の砂肝。コリコリとした食感が懐かしい。個人的には甘辛いたれより、塩で食べたいと思った。

 

 

 

バラット(Balat) 

ブタの皮の炭火焼。ゼラチン質でやわらかい食感。日本では焼鳥の定番のとり皮だが、フィリピンには鶏皮の串焼きはあまりないらしい。

 

 

アタイ(Atay)

ブタのレバー。濃く甘辛いたれが一番あっていたと思うのが、このブタのレバー。貧血予防に食べたい。

 

 

 

ヘルメット(Helmet)

 

 鶏の頭3つを串刺しにした炭焼き。目が残っていて鶏の視線を感じる。食べ方には諸説あり、まず顔の皮を先にはがして頭蓋骨を外し、脳みそを食べるという説、また、脳みそは食べずに頭全体をしゃぶるように食べるという説がある。ヘルメットという名前はわかりやすくていいけれど、アディダスやベータマックスのように、ヘルメットのブランド名「Arai」 や「SHOEI」だったらもっと楽しいのに。 

 

 

 

 

 

チキンレッグ/ドラムスティック(Chicken Leg / Drum Stick)

鶏のもも肉。ローカル屋台料理ビギナーから上級者まで安心して楽しめる1品。肉もたっぷり付いていて食べ応えあり。

 

 

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