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中秋節、月餅食べますか?

2020年10月1日

 今日10月1日は旧暦8月15日、中秋節(Mid-Autumn Festival)。この中秋節にまつわる菓子といえばムーンケーキ、月餅である。マカティのスーパーマーケットでもこの時期月餅が売っているけれど、月餅の箱が何段も積み上げられているような光景はない。「中秋節! 月餅ただいま絶賛販売中!!」のような盛り上がりはなく、ほかのローカル菓子などに交じって少し売られている程度である。ひょっとすると世界最古と言われる中華街、ビノンドではあちらこちらで月餅が売られて、盛り上がっているのだろうか? 

 

 中華系フィリピン人の同僚に月餅について聞いてみた。「毎年、香港にいる義姉から月餅が送られてきます。フィリピンのホピアよりおいしい。フィリピンでは一般に中秋節を祝うことはないですね」とのこと。

昔ながらの月餅。

 

 シンガポールやマレーシアなどでは中秋節になると中国料理店やホテルがこぞって月餅を発売し、見事な化粧箱に入っている。そして企業が取引先などへ月餅を贈る習慣がある。伝統的な月餅は茶色い表面に、中には小豆やハスの実の餡(あん)に塩漬けのアヒルの卵の黄身が入っているが、口当たりがやわらかな外皮で包まれたスノースキンタイプもある。表面の色も白、赤、黄、緑、青とカラフルで、中にカスタードクリームやドリアンペースト、チョコチップ入り、ハーゲンダッツのアイスクリーム・ムーンケーキというのもあった。フィリピンでもこのスノースキンタイプがあれば、もっと月餅の人気が出るのでは。

 

スノースキンタイプの月餅。一見、和菓子風?

 

 ところで、この月餅の歴史は、14世紀の中国にまでさかのぼるらしい。モンゴルの統治下にあった中国人は反乱を計画するが、集会はできない。そこで疫病が流行しているという噂を流布し、特別に作られた月餅を食べることで防ぐことができると中国人に広めた。多くの中国人が手にした月餅には、8月15日にモンゴルに対して反乱を起こすメッセージが入っていて、モンゴルを倒すことに成功したという話。月餅には実はこんな血なまぐさい歴史があったとは。

 月餅がコロナウイルス感染を防ぐのに役立つのなら、フィリピンでも一気に浸透しそうである。(W)