アンカス女性ライダーの告白
[3月8日・デイリートリビューン電子版]チア・レロンさんは薬局での仕事のほか、副業としてバイクタクシーのアンカスのライダーとして働く。3時間で600ペソを稼ぎ、1日平均約2,000ペソの収入を得る。タイムカードもなく、自分の都合に合わせて働けることや、アンカスのライダーになるのには性別不問というのも気に入っている。
アンカスのライダーは、まさにいろいろな客に遭遇する。意味もなく両手を空中に投げ出して振ったり、走行中に電話に出たり。さらにチアさんはある男性を乗せている時に、このような体験をした。その乗客は後部の席からチアさんに接近し、手を彼女の腰に回してきた。そして鼻をチアさんの首筋近くに寄せてきたのだ。「お客様、私が背負っている仕切り用の板か、座席横の棒をつかんでください」とチアさんは言った。するとその男は、「女でこの仕事をしてるのなら、体をさわられて文句言うんじゃねえ」と言い放った。
このように乗客から痴漢のような行為をされ、不快な思いをしてもチアさんはめげなかった。ゲイのアンカスライダーはもっといやな思いをすることがあるという。
チアさんは安全には人一倍気を配っている。それは、14歳になる頃、バイクレースで友人を事故で亡くしたつらい思い出があるからだ。フルスロットルで走っていた時、チアさんの前の集団で走っていた友人が小さな岩にぶつかり、事故を起こした。ヘルメットや防具を着けると遅くなるからと、ヘルメットをかぶっていなかった。
「アンカスのライダーとして働くということは、自分自身だけでなく、乗客の安全にも責任を持つということです」。
バイクに乗っている女性に魅力を感じる男性は多いと思う。筆者も以前そうだったが、今はそうでもない。べトナムにいた時、あまりに多くのバイクに乗っている女性を見て飽きたのかもしれない。
レイバンのサングラスが格安なワケ
[2月25日・デイリートリビューン]]昨年末、フェイスブック上でレイバンのサングラスが異常な安さで売られているのを見つけた。眼鏡店で買うと7,990ペソするのが、なんと1,050ペソで売られている。そしてこのようなレイバン大安売りのフェイスブックページがどんどん出てきた。中にはBuy1,Get1というのもある。
こうしたフェイスブックの販売元は、レイバンというブランド名は書いていない。写真を見ると明らかにレイバンなのだけれど。
実はフェイスブック上で売られる格安レイバンは数年前からあり、買ったことがある。その時、販売主からOEM(Original Equipment Manufacturer)、すなわちブランドからの委託を受けて製造されたもので、偽物ではなく、オリジナルのものと同じ部品を使っていると聞いた。
そして今回、再びオンラインでレイバンの偏光サングラスを買うことにしたのである。レイバン・スクーデリア・フェラーリ・コレクション。限定版で通常価格はおよそ1万5,000ペソするものが、オンラインではなんと1,500ペソである。「本物」はいイタリア製のはずだが、これは香港製。正規品であることを示すマークにも若干抜けているところがあった。果たして本当に偏光レンズが使われているのだろうか。快晴の日に使ってみたところ、今のところ何の問題もない。
レイバンだけでなく、最近はリーバイスのジーンズも880ペソと格安で売られている。オンラインではこのように宣伝している。「オリジナル商品ではありません。品質を模倣したA級商品です」。
モノは言いようのいい例である。