この靴の履き心地はいかに
[4月1日・デイリートリビューン] 先頃、貿易産業省とフィリピン靴連盟の主催で行われた「第7回フィリピン靴デザインコンテスト」で2位に選ばれた靴が実にユニーク。ヒールのないハイヒールで「姉妹の大好物」と名づけられたその靴のテーマはラーメン。作者の姉妹の大好物であるラーメンを靴にしたのだ。
履くと、つま先が器に沈む。器は樹脂製で、箸、海苔、ネギなどラーメンの具がアクセサリーとしてついている。
作者はこの作品で賞金7,000ペソを獲得し、来年中国で行われる国際靴デザインコンテストの出場権も得た。ラーメン発祥の地の中国で、果たしてこの靴が歓迎されるかどうか。
お尻に注射は慎重に
[4月15日・デイリートリビューン]4月第2週、首都圏パサイ市のビコ・ソト市長は、同市でワクチン接種が進んでいることを歓迎する声明を発表するとともに、ワクチン接種中の写真を送ってこないように訴えた。市長のスマホに、支持者がお尻にワクチンを注射している写真が送られてきて困惑しているのだという。
ワクチンを接種したことを市長に知らせたい一心で送るのか、それとも嫌がらせなのか・・・・・・。
お尻に注射ということでは、2019年にフィリピン人のランジェリーモデル、カーラさん(仮名)が痛い経験をしている。カーラさんは美容整形外科と名乗る男からヒップアップ、豊尻手術を3万5,000ペソ、お尻の整形を2万5,000ぺソという格安の手術代で勧められた。ハイドロジェルを使う手術がコンドミニアムの一室で行われると知ったカーラさんは、ためらいながらも、自分のモデルとしてのキャリアのためになると信じて手術を受けた。
ハイドロジェルの注射は痛く、麻酔が用いられた。その後、カーラのお尻は赤くなった後に気味悪く変色。別の美容整形外科医は、カーラさんのお尻に注射されたのは潤滑油やタイヤの補修などに使われるシリコンオイルであり、皮膚の毛穴をふさぎ、水分の吸収ができなくなってしまうと指摘した。
男はカーラさんに自分が豊尻手術の免許は持ってないことを認め、ニセの医療行為をした容疑で逮捕された。
この件以降、カーラさんは自分のお尻に自信が持てず、ランジェリーモデルのキャリアを失うことになってしまったという。
食欲は理性に従うべし・・・・・・
[4月16日・デイリートリビューン]食べるものには注意というエピソードをふたつ。
4月12日、パンガシナン州サンクインティンで6人が胃痛を訴え、嘔吐に苦しんだ。どうやら1時間前に食べたヌエバエシハ州産の塩漬け卵にサルモネラ菌が付着していたのが原因のようだった。幸い6人は快復し、塩漬け卵売りを訴えるのは経費と労力の無駄といって特に何もしなかった。
塩漬け卵=殺菌済みと思っていたら、このような話を聞くとそうではないらしい。また、マニラの市場やスーパーで卵を買うと、卵の殻に汚物が付いているのを見て、取りたてで新鮮な卵だと感動するよりも、洗ってから売ってほしいと思うのは日本人だからだろうか・・・・・・。
イサベラ州サントトマスで、口と鼻から血を流した男性が病院にやってきた。幸い医師がすぐに男性ののどに詰まっているものを取り出して事なきを得た。のどに詰まっていたのはグラミー(gourami)という魚だった。男性が養殖池から捕まえて、魚の頭を噛んだところ、スルっとのどに入ってしまったのだという。
どうして捕まえたばかりの魚の頭を噛んだのか? 男性は魚がすでに死んでいるか、そしてフライにできるかどうかを確かめるために嚙んだと話している。魚が死んでいるかどうかを確かめるために、頭をかじるなんてことがあるのだろうか? 生のまま丸かじりをしようと思ったところ、のどに入ってしまったというのが真実ではないか。
「食欲は理性に従うべし」である。