現地紙ナナメ読み35

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2021年6月23日

キラキラネーム、フィリピン版

 

[6月18日・デイリートリビューン]コロナ禍中で生まれた赤ちゃんに「コロナ」ちゃん、「パンデミック」ちゃんという名前を付けた親が現れた。賛否両論はありつつも日本でも生まれた赤ちゃんにキラキラ系の名前など創造的で独創的な名前を付ける親がいるように、フィリピン人の創造性も負けてはいない。

 

 ミンダナオ地方コタバト州カルメン町で先月、生まれた男の子に発音とつづりが難しい名前が付けられた。赤ちゃんの名前は「Ghlynnyl Hylhyr Yzzyghyl(グリニール・ハイラー・イズヒル)」ちゃん。名付け親の祖父は彼と彼の妻、そうして赤ちゃんの両親の名前からいくつかの文字を組み合わせたという。しかし祖父は人々が名前を呼びやすいように、赤ちゃんの名前に母音がないから「Consonant(子音)」というニックネームにしたいと述べている。

 

 一方、ルソン地方ブラカン州サンタマリア市で6月10日に生まれた男の子の赤ちゃんは、父親でウェブプログラマー、自身もマカロニというユニークな名前を持つMacaroni 85さんにより「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」ちゃんと名付けられた。ニックネームは「HTML」という。Macaroni 85さんの妹のSincerely Yours 98さん(妹さんもユニークな名前!)はインタビューで「きっと母は孫の4文字の名を呼ぶのに苦労しているかもしれないけど、最終的には慣れていくと思う」と述べている。Sincerely Yours 98さんによると、どうやら赤ちゃんにユニークな名前を付けるのが一家の伝統であるようだ。

 

※Macaroni 85さん、Sincerely Yours 98さんも出てくるフィリピン人の名前についてのナビマニラ連載コラム 「フィリピノ・ワールド」 もご覧ください。

 
 
 

5日間で100万個、BTSミール

 

[6月23日・マニラ・ブレティン電子版]マクドナルドと韓国の人気アイドルグループ「爆弾少年団(BTS)」とのコラボレーション・メニュー「BTSミール」が、フィリピンで6月18日から販売された。フィリピンマクドナルドのマーケティング担当者トーレス氏によると、18日から22日の5日間で100万個のオーダーがあり、また他の商品の購買も伸び、コロナ禍以降で記録的な売り上だと発表した。

 

 トーレス氏によると「アジア市場でのBTS人気はフィリピンがナンバー1であり、発売前から大ヒットとなることは事前に予測されていた」という。

 

 BTSミールを購入したファンはパッケージを利用し作成した作品をツイッター、フェイスブックなどに掲載し世界中のファンとBTSへの愛情を共有している。ある人はパッケージを額縁にいれたり、携帯電話の透明ケースカバーの中にいれたり、ソースのフタまで保管している人もいる。さらに、プロの芸術家まで参戦し「BTSミールロボット」を作ってしまった。作成したのはルソン地方ブラカン州バレンスエラ市を拠点にするポップアーティストのレイモンド・ギバーラ氏(Raymond Guevarra)だ。

 

 BTSミールは5月26日からグローバル展開されて現在は46カ国で販売している。ただ日本マクドナルドでは販売未定のようで、コロナ禍による行動規制がなければ、フィリピンお土産にBTSミールの「パッケージ」はどうでしょう、とお勧めしたいところなのだが……。

 

 BTSミールは、チキンマックナゲット10個(スイートチリソースとケイジャンソース付き)、ポテトMサイズ、ドリンクMサイズで260ペソ。全国のマクドナルドで展開中(一部の店舗を除く)。

 
BTS

左からBTSミールロボット(レイモンド・ギバーラ氏のフェイスブックより)とTBSミール(フィリピンマクドナルドのフェイスブックから)

 
 
 
 

アートか? 駐輪場か?

 

[6月21日・ABS-CBN電子版]コロナ禍の行動規制から、この1年で自転車を乗る人が増えた。フィリピン政府も安全な自転車走行のため自転車専用道路の設置に本腰を入れるようになった。しかし、今でも足りていないのは自転車駐輪場だ。

 

 そんな中、歴史遺産や都市の外観を損なわないようアートな自転車ラックがマニラ市内に設置された。設置は保険会社アリアンツPNBライフ社(本社・ドイツ)による安全な自転車走行キャンペーンの一環で、作品はストリートアートの提唱者、マーク・ウェズリー・パハテ氏(Mark Wesley Pahate)が設計した。

 

 自転車を停めるラックは4種類で、マニラ市役所横にあるボニファシオ記念碑​公園にある「Tabak(タバック:剣)」は、その名の通り剣の形をしており、スペインと戦ったボニファシオ率いるカティプナンの勇敢さを表現。ロハス・ブルーバード通りのプラザ・ラジャ・スレイマンにある「Maya(マヤ)」はかつては市内の公園や教会の上を飛んでいた小鳥のマヤを表し、「Alon(アロン:波)」は美しく生まれかわろうとしているマニラ湾と美しい夕焼けをイメージしている。最後に、マニラ大聖堂前のプラザローマにある歯車の形をした「Kalesa(カレッサ:二輪馬車)」は、その昔は馬車が交通手段であったことにちなんでいる。

 

 これらが芸術作品として鑑賞できるのはよいのだが、「使いにくい」という声もあるらしい。もう少し機能性を重視してもよかったのかもしれない。とりあえずはアートな自転車ラック鑑賞に、自転車で出かけてみてはいかがでしょう。

 

左上から時計回りで「Tabak(タバック:剣)」、「Kalesa(カレッサ:二輪馬車)」、「Alon(アロン:波)」、「Maya(マヤ)」

アリアンツPNBライフ社のフェイスブックより)