マニラ現地紙ナナメ読み 50

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2022年10月25日

 

汗対策は欠かさずに

 

 

1024日・デイリートリビューン]蚊は汗のにおいに惹かれる、なんて話を時々耳にするが、人間が汗のにおいを好む、という話はなかなか聞かない。

 

 

 コタバト州トゥルナン町のあるバランガイバスケットボールリーグでは、汗に関する少々特殊なルールが制定されている。それがコートに入る前にタワス(tawas)を脇に塗るというものだ。

 

 

 タワスとは日本語で言うミョウバンのことで、フィリピンではデオドラントとして使われる。このルールが新制定された際、トゥルナン町バランガイ青年会議長は「試合中選手がたくさん汗をかいてしまうのは仕方のないこと」とし、個人個人の衛生環境を保つことが目的だと話した。

 

 

 最初は気まずそうにタワスを脇に塗っていた選手たちも、次第に慣れ、今では塗るのが当たり前になってきたという。しかしそこまで徹底して対策をするようになったきっかけとして、ファウルもののレベルの人でもいたのだろうか……と想像しそうになったところで考えるのは止めておこう。

 

 

バスケをするフィリピンの子どもたち(イメージ)。汗対策は必要ないぐらい爽やかに見えるが……(Wikimedia Commons Public Domain)

 

 

 

空港職員、お金を拾って届けて表彰

 

 

1025日・マニラスタンダード]ニノイアキノ空港で警備員として働くディアン・マヒナイさんが乗客が落としていったお金を持ち主に返したことで表彰された。

 

 

 荷物をX線検査のコンベアベルトに通した際、現金4万ペソがベルトの下に落下。その後現金が落ちていることに気が付いたディアンさんが、すぐにマニラ国際空港公団に届け出た。このディアンさんの迅速かつ誠実な対応により、お金は無事もとの持ち主に戻されたという。

 

 

空港の手荷物検査で現金をなくさないように注意(イメージ写真)

 

 

 現金の持ち主は73歳のフィリピン人男性。返ってきたお金を受け取った男性は、ディアンさんに大変感謝したという。とても微笑ましいニュースに癒されたと同時に、私たち日本人がついつい当たり前だと思ってしまうことにも感謝の気持ちを忘れずにいたいと思わせてくれる出来事である。

 

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