マニラ現地紙ナナメ読み 59

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2023年5月25日

SMスーパーモールで車の充電が可能に

 

 

[5月24日・マニラ・ブレティン]電気自動車が世界に存在感を示してからというものの、ガソリン車から電気自動車への移行が徐々に進んでいる。フィリピンももちろん例外ではなく、モーターショーなどでも、電気を必要とするハイブリッド車などが注目を集める。

 

 

 そんな中、SMスーパーモールが全国的に電気自動車の充電スペースを設置することを発表した。その名も”E-nywhere”。「どこでも」のanywhereに電気(Electric)のEをかけ合わせたているのがミソだ。ルソン地方、ビサヤ地方、ミンダナオ地方で27カ所のSMスーパーモールに設置される。

 

 

 ただ個人的に疑問なのが、フィリピンでどれほど電気自動車の需要があるのか、というところ。環境のことを考慮すると電気自動車というのは理解できるものの、フィリピンの電気代を考えると本当に大丈夫なのか心配になってくる。なにしろフィリピンは東南アジアの中で1番電気代が高い国だと言われているのだから。筆者が以前住んでいたマレーシアも、フィリピンに比べれば断然電気代は安く、フィリピン移住後に請求書を見てショックを受けた。電気自動車の普及によって、停電が増えるなんてことになったら・・・・・・。

 

 

イメージ写真(Wikimedia Commons CC-BY-2.0, Mariordo)

 

 

穴に落ちたカラバオ救出劇

 

 

[5月23日・GMAニュースオンライン]西ネグロス州で、約3メートルの深さの穴に落ちたカラバオが救出された。20人以上の男性と5時間を要したかなり大がかりなレスキューだったという。ただレスキューには成功したものの、そのカラバオはケガをしており、歩けない状態だとか。

 

 

 ご存知の通りカラバオはフィリピンの水牛。今どき日本では、なかなか水牛を身近に感じる機会はないが、フィリピンで生活をしていると、カラバオとの出会いは意外にある。首都圏を離れて郊外の田園地帯に行くと、そこらへんにカラバオはいるし、畑仕事をしている様子を見ることができる。農家の人たちの生活を支えてくていれるカラバオを主役とした「カラバオ・フェスティバル」なるものもあるほど、カラバオはフィリピンの象徴とされる動物であり、大切にされている。

 

 

イメージ写真(Wikimedia Commons CC-BY-SA-4.0, EMMAN A. FORONDA)

 

 カラバオという名前の語源はスペイン語。フィリピンで生活をしたことがない人に「カラバオ」と言ったところで普通は通じない。だが、今年の聖週間に日本人の友人とインドへ旅行に行った筆者は、インドで水牛を見かけて思わず「あ! カラバオがいるよ!」と友人に声をかけた。友人に「は?」という顔をされたが、あまりにもフィリピンに染まっていた筆者は何がおかしいのか気づかず、「だからカラバオだって」とリピート。その後「あれは水牛でしょ」と言われて、ようやくカラバオと言っても通じないことに気が付いた。そんな筆者ももうすぐフィリピンに来て1年が経とうとしている。そろそろカラバオ肉にもトライしてみる時期かもしれない…。

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