恐怖の物乞い
[1月23日・デイリートリビューン]パンガシナン州カラシアオで44歳の男の物乞いが、男性を刃物で刺して負傷させる事件が発生。男はその様子を見た人々によって男は袋叩きにされた後、警察に引き渡された。男は、被害者の男性にたばこ代をくれるように頼んだところ、頼んだ金額をくれなかったことに腹を立て暴行したという。物乞いというより強盗である。
おそらく頼んだ金額よりも少なかったから、暴行におよんだと考えられるが、もしたばこ代をおつりなく渡さなかったからという理由だったら怖い。また、刃物を買う金があったらたばこを買えるだろうに。物乞いをしながら、飲食物代を願うのではなく、たばこ代というのはいかがなものだろうか。
記者の生活圏にも物乞いをする老若男女がいる。中には髪を染め、ピアスをした男の子だったり、入れ墨をし、体格がよく、たばこを吸っている男性もいる。髪を染めたり、入れ墨を入れたり、たばこを吸ったりするお金があるのにどうして物乞いをするのかと思う。変に関わって刺されないように気を付けなければ。
Gとの終わりなき戦い
[1月25日・デイリートリビューン]米国での研究で、ゴキブリは殺虫剤に対して耐性を持つことがわかった。低層のアパートで行われた実験では、3種類の殺虫剤を使い、3つの異なる方法でゴキブリの反応を調べた。
1つ目の方法は、3種類の殺虫剤を6カ月間交代で使用。1つの殺虫剤を1カ月ごとに替えた。2つ目は、3種類の殺虫剤を混ぜて、毎月スプレーした。3つ目はアバメクチン( Abamectin)のジェルタイプ殺虫剤を月1回使った。結果、種類の違う殺虫剤を使うと効果は見られず、かえってゴキブリの数は増えた。アバメクチンを含む殺虫剤を使った場合のみ、ゴキブリの数の減少が見られたという。
何を隠そう、記者にとってマニラに来てからこれまでの4年余の間は、ゴキブリとともにあったと言っても過言ではない。コンドミニアムの高層に住んでいる時も、低層のフロアに引っ越した今もゴキブリとの戦いは続いている。コンドの共有スペースには定期的に業者が来て害虫駆除をしてくれているせいか、ゴキブリは見ない。業者が来たら、ゴキブリは共有スペースから、住人が住むユニットに駆け込み、そのまま居ついているのではと思いたくなる。米粒ほどの小さいものからら2センチほどのものまで、茶色っぽいのもいれば、黒いのもいる。このユニットに私が住んでいるのか、それとも大家族のゴキブリファミリーの家に私が住まわせてもらっているのか。
前はゴキブリがいそうなところに置いて、効果が3カ月続きますという設置型のを使っていたのだが、全く目にしないという状況にはならなかった。そこでジェルでゴキブリ一家を皆殺しができるというのを買ってみたが、我が家ではあまり効果は感じられなかった。ゴキブリをおびき寄せて中に入れ、粘着テープで捕らえるのを買ってみようかとも思うが、ゴキブリでいっぱいになったのを想像すると気持ち悪い。それに、たまに家に顔を出すヤモリが引っかかったら大変である。ゴキブリを見たら殺虫スプレーをするのが一番なのかもしれないが、どこにでもスプレーを噴射するのも気が引ける。
そして先頃、家でゴキブリを見つけた時、とっさに近くにあったアルコールをスプレーしてみた。コロナ対策の消毒のために使うアルコールだが、ゴキブリに吹き付けると明らかにいやがるそぶりを見せ、動きが鈍くなる。中には即死状態になるようなのもいる。
それ以来、ゴキブリを見つけた時はアルコール噴射をすることにした。さて、潜んでいるゴキブリをどうするか。昔、日本でホウ酸だんごが効くと聞いた。折しもパンデミックで自炊に凝っているところであり、このだんごをつくってみようとも思う。だが、これはフィリピンのゴキブリでも効くのだろうか。フィリピンに古くから伝わるゴキブリ駆除の方法があるのか、知りたいものだ。