マニラ現地紙ナナメ読み 22

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2020年12月30日

マニラ首都圏首長の支持率、ケソン市トップ

 

12月24日・マニラスタンダ-ド]調査会社RP- Mission and Development Foundationによるマニラ首都圏首長の支持調査でケソン市のジョイ・ベルモンテ市長が85%の支持率でトップとなった。2位はパシッグ市のビコ・ソット市長、3位はマニラ市のイスコ・モレノ市長。

 

 12月5日から15日にかけて18歳から70歳までの計3,500人を対象に2020年の首長の業績についての評価を聞き取り調査を行った。

 

マニラ首都圏首長の2020年の仕事に対する支持率ランキング
※敬称略、(支持率%/回答者数) 

 

 

1 ケソン市 ジョイ・ベルモンテ (85%/798)

(ケソン市ウェブサイトより)

 

 

 

 

 

 

 

 

2 パシッグ市 ビコ・ソット (82%/206)

(パシッグ市ウェブサイトより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3 マニラ市 イスコ・モレノ(77%/484)

(マニラ市ウェブサイトより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4 バレンズエラ市  レックス・ガチャリアン(75%/168)

5 マリキナ市    マーシー・テオドロ(72%/123)

6 ナボタス市    トビー・ティアンコ(69%/67)

7 タギッグ市    リノ・カエタノ(67%/221)

8 マカティ市    アビー・ビナイ(64%/157)

9 マンダルーヨン市 カルメリタ・アバロス(55%/105)

10 サンフアン市   フランシス・サモラ(53%/35)

11 モンテンルパ市  ジャイム・R・フレスネディ(49%/136)

12 カロオカン市   オスカー ・マラピタン(47%/430)

13 パテロス町    イケ・ポンセ (45%/17)

14 パラニャーケ市  エドウィン・オリバレス(45%/182)

15 ラスピニャス市  イメルダ・アギラ(34%/161)

16 マラボン市    アントリン・オレタ(31%/98)

17 パサイ市     イメルダ・カリクスト=ルビアノ(30%/112)

出典:RP- Mission and Development Foundation

 

 

フィリピン国内旅行希望者にRT-PCR検査費用を補助

 

[12月25日・インクワイアラー]フィリピンを代表するビーチリゾート、ボラカイはコロナ禍による厳格な規制があっても多くの旅行者を惹きつけるようだ。アクラン州マライの観光事務所によると、12月1日から15日までのボラカイ訪問者数は4,358人。11月同期間の1,520人から約3倍、10月1日から15日の864人からは5倍以上増えた。また、12月の最初の2週間で11月の渡航者合計4,154人を超えている。訪問者の約80%はマニラ首都圏からが占め、ほかにセブ、ラグナ州、北ラナオ州などが含まれる。

 パンデミック前の訪問者数1日3千人から5千人に比べるとまだまだ少ないが、地元観光業者は訪問客増加を明るい兆しと受け止めている。

 

 ボラカイへ行く場合は、渡航72時間以内のリアルタイムPCR(RT-PCR)検査の結果を提出する必要がある。フィリピン観光省は国内観光の復興を目的としてフィリピン大学総合病院(UP-PGH)と協力し、RT-PCR検査費用の50%を補助するプログラムを実施しており、フィリピン国民および在住外国人が申請できる。

詳しくはTourism Promotion Board Philippines ウェブサイトにて: https://www.tpb.gov.ph/rtpcrphtravel/

 

 

クリスマスについて思うフィリピンのイスラム教徒

 

[12月23日・デイリートリビューン]イスラム教徒であり弁護士である筆者からクリスマスについての寄稿。 
 キリスト教徒が多いフィリピンでは、伝統的にクリスマスは喜びに満ちた日とされている。しかし、敬虔なイスラム教徒にとっては、そうではない。クリスマス行事に参加すべきか、イスラム教を冒涜せずに、クリスマスを祝うことはできるのだろうかという難題は、長い間イスラム教徒を悩ませてきた。クリスマスパーティーに招待され、プレゼントを交換し、クリスマスキャロルを聞くのは、イスラム教徒にとっては心地いいものではないはずだ。

 

 そこでこう考える。イエス・キリスト誕生を祝う宗教的な休日と考えてパーティーに参加するなら、それはイスラム教に対する冒涜である。しかし、社交行事、いろいろなコミュニティ、人々との調和を図るためのイベントとして参加するなら、それは問題ないといえよう。

 

 では私はクリスマスを祝うのか? 答えはNO。理由は私がイスラム教徒だからである。クリスマスを祝うことはないが、年忘れゴルフコンペには参加するつもりだ---。

 

 この投稿者の方はきっと、フィリピンのクリスマスが始まるバーマンス(BER MONTHS)の4カ月間も苦々しく思っているのであろう。 

 

 フィリピンやほかの東南アジアの国では宗教に基づく祝日やイベントが多い。宗教が社会生活に深く浸透していると感じる。

 フィリピンで何かの申請用紙に宗教を記入する欄があって、無宗教と書いたところ同僚からどういう意味かを尋ねられ、自分は仏教徒だったと思い出して書き直したことがある。またフィリピン人の友人に私が日本でミッション系の大学へ行ったと話したところ、すっかりクリスチャンだと思われていた。

 

 日本ではクリスチャンではなく、仏教徒だがキリスト教系の学校に行くことは珍しいことではなく、結婚式を教会で挙げ、葬式は仏教式というのもごく普通なのだと説明してもなかなかわかってもらえない。日本のクリスマスについては、KFCのフライドチキンを食べること、家族で過ごす日というよりも、今の日本はどうか知らないけれど、クリスマスといえばカップルがいっしょに過ごすロマンチックな日だというと、怪訝な顔をされる。

 

 フィリピン人に日本人はキリスト教や聖なるクリスマスを冒涜していると思われていないだろうか。それとも異文化の違いと割り切って受け入れてくれるのだろうか。

 

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