マニラで直撃 一問一答Q25 髙濱 浩子 さん

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2022年12月9日

 

 

髙濱 浩子 さん  Hiroko Takahama

 

 

画家・アーティスト。兵庫県神戸市出身。元町商店街で生まれ育つ。嵯峨美術短期大学美術学科日本画専攻卒業。Visva Bharati University, India, Foreign Casual Course修了。環境NGOコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)でのアートワークショップや日本での個展開催など、アーティストとして幅広く活動。主な代表作品に、自伝的画集「眼 Manazasi」「旅する切手The traveling stamps」など。

 

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Q1 今回で何回目の来比?

 

 4回目です。前回がコロナ禍直前の2019年12月だったので、ほぼ3年ぶりにフィリピンに来ました。

 

 

Q2 フィリピンとのかかわりは?

 

 バギオの環境NGOコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)にコーディリエラ地方で行うワークショップのファシリテーターとして声をかけていただいたのがきっかけ。2014年12月に初めて来ました。

 

 

Q3 今までのフィリピンでの活動は?

 

 日自然の中にある大事なものを改めて見つめ、発見し、表現してみるCGNのアートワークショップのファシリテートをしています。先住民の人たちとの交流の中で、山の生き物や民話、伝統など、さまざまな知恵を授けてもらうことが多く、私自身「豊かさって何?」と考える機会になっています。バギオのコーヒー農園の野鳥調査にも同行し、日本の雑誌に寄稿しました

 

 

Q4 フィリピンでうれしかったことは?

 

 さまざまな人や文化、自然と出会えたこと。優しい人柄や、継承される伝統文化、手つかずの自然には心を動かされます。また、環境教育活動を通して自分自身の視野が広がったこともうれしかったことの一つ。

 

 

Q5 フィリピンで困ったことは?

 

 ゴキブリ。元々虫はそこまで苦手ではないのですが、フィリピンの虫はとてもアクティブで、着ようと思っていた服のポケットにゴキブリが入り込んだのを目撃した時はさすがに参りました。

 

 

Q6 フィリピンの「こういうところが好き」

 

 自然が好き。バギオの山奥の村に野生的な自然が多く残っている様子には感動します。人の優しさに触れることが多いのも、フィリピンのいいところだと感じます。

 

 

Q7 趣味や休日の過ごし方は?

 

 日本で休日は畑仕事をしています。神社にアトリエを持つ代わりに宮守を任されているのですが、 境内の草刈りで出た雑草で堆肥(たいひ)を作って、野菜を育てています。土を触ると、季節や自然のサイクルを感じられるのでホッとするんです。

 

 

Q8 今、凝っていることは?

 

 人にあまり言っていないのですが、プロ野球の北海道日本ハムファイターズにはまっています(笑) 新庄監督就任後、あの手この手を使って試合に挑む姿は面白くて、いろいろな可能性を感じます。
 最近の日課は、夜、足つぼマットに乗りながら『スラムダンク』の20分アニメを2本分見ること。

 

 

Q9 今フィリピンでお気に入りの場所は?

 

 9月にマニラに来た際に乗船したパシッグ川フェリーがとても良かったです。
 初来比の時に訪れたマウンテン州にあるカダクラン村もお気に入りの場所。私にとってフィリピンとの関わりの原点といえるところです。

 

 

Q10 フィリピン国内・国外で行きたいのは?

 

 バギオとマニラにしか行ったことがないので、ビーチが有名な街にぜひ行ってみたいです。
 他の国であれば、アルゼンチン。理由は日本から一番遠い国だから。まだ元気なうちに訪れたいです。

 

 

 

Q11 これまで行ったことがある国は? 

 

 フィリピン、インド、スペイン、フランスなど10数カ国。阪神・淡路大震災を経験した後、詩人タゴールに感銘を受け、命とアートについて学ぶため1年間インドの大学へ。スペインではサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の主任彫刻家である外尾悦郎さんのアシスタントをしました。フランスへは雑貨店のバイヤーとして10回以上訪れています。

 

 

Q12 お気に入りの国や都市とその理由は?

 

 地中海の島国、キプロスです。幼いころ、貿易商だった父の取引先から送られてくる切手に描かれていた青いイコン画(正教会またはキリスト教における聖像)を、いつかこの目で見たいとずっと思っていました。数年前に仕事でキプロスへ行ったのですが、その時は残念ながら見られず。もう一度訪れて、次こそはイコンの壁画を生で見たいと思います。

 

 

Q13 果てしなく食べられる好物は

 

 母の手料理、特に母が握るおむすびは本当に果てしなく食べられそうです。フィリピンの食べ物なら、タホとプト・ブンボン。

 

 

Q14 好きな酒は?

 

 すっきりめの日本酒。工芸品みたく感動します。

 

 

Q15 好きなスポーツは?

 

 トレッキング。自宅のすぐ裏に山があるので、いつでも歩きに行けます。

 

 

Q16 憧れの人や尊敬する有名人は?

 

 インドの詩人ラビンドラナート・タゴールと、私にとっての師匠である日本人彫刻家の外尾悦郎さん。

 

 

Q17 好きな画家や芸術家は? 

 

 アメリカの画家のマーク・ロスコと日本人画家の秋野不矩(ふく)。実際にお会いしたことはないですが、不矩さんは私がインドで通っていたVisva Bharati大学の客員教授でした。

 

 

Q18 好きな本は?

 

 アメリカの作家M. B. ゴフスタインの『画家』という絵本。勇気づけられます。

 

 

Q19 好きな音楽は?

 

 音楽を聴くことはありますが、創作活動中は、音楽よりも近くの山から聞こえてくる風の音や鳥の鳴き声を楽しみます。

 

 

Q20 好きな映画や演劇は?

 

 ドイツの振付家ピナ・バウシュの作品の『カーネーション』。イランのアッバス・キアロスタミ監督の映画も好きです。

 

 

Q21 絶対無理なものは?

 

 生クリーム。フィリピンで行ったカフェで頼んだバナナクレープのなかに、山盛りの生クリームが入っていた時は「絶対食べきれない!」と思いました(笑)

 

 

Q22  特技や自分のいいところは?

 

 粘り強い性格で、最後まで諦めないところ。初めてフィリピンに来た時に、急遽英語でスピーチをする機会がありました。何も準備しておらず、頭が真っ白になったのですが、なんとか自分の思いを伝え続け、最終的には言葉を超えた繋がりを感じることができました。ただ準備不足だっただけなんですが(苦笑)

 

 

Q23  今ほしいものは? 

 

 体力。結構ある方ですが、もっとあったらいいなと思います。

 

 

Q24 今度はいつフィリピンへ来る予定?

 

 まだ未定ですが、機会があればいつでも来たいです。

 

 

Q25 5年後はどこで何をしていたい?

 

 いつも通りに母と晩御飯を食べていたいです。今と変わらない、当たり前の日常が続いていてほしいです。

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