シンガポールの味とマニラで再会 ロンファバクテー

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2020年3月12日

ポークリブバクテーと副菜の豆腐湯葉味付け煮(Braised Beancurd Skins)。

 

 肉骨茶と書いてバクテー。この名前を聞けばシンガポールやマレーシアにいたことがある人なら、きっと懐かしく思うはず。骨付き豚肉を薬膳風スープで煮込んだ一品は、筆者がシンガポールにいた時は在住日本人がハマるローカル料理の一つだった。クラークキーMRT駅前の行列ができる店、ハブロック通りのイセタンビルの店、バレスティア通り、リトルインディアのラングーン通り、ジューチャット通りの福建肉骨茶、バクテー発祥地マレーシアのクラン風バクテーを出す店など、各自に思い入れのあるバクテー専門店があった(シンガポール在住経験のある方、そうですよね?)。

 

 マニラに来てからバクテーを見ることも、熱く語ることもなく数年が過ぎた2月上旬。首都圏タギッグ市マッキンリーウエストにシンガポール発のバクテー専門店ロンファバクテー(Rong Hua Bak Kut Teh / 榮華肉骨茶)が進出していると知った。1920年代創業の老舗でシンガポールでは人気店のようだ。この店のバクテーはコショウの風味を効かせた薄茶色スープのいわゆる潮州(テオチュウ)スタイル。やわらかく煮込まれた肉は骨からスルリときれいにとれる。

 

 この店にはミースア(細い麺)や油条(揚げパン)、さらにシンガポールの屋台などにある料理ツィーチャー(Tze Char)のメニューもそろっている。バクテーに欠かせない中国茶もある。マカティにあれば私はきっと通いつめるだろう。(K)

 

RONG HUA BAK KUT TEH Unit A-102 Ground Floor Campus , Le Grand Ave Mckinley West Park, Taguig City

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