中学校での音楽の授業以来、数十年間楽器にふれていないにもかかわらず、心のどこかで「何か楽器ができるようになりたい」と思っている。筆者を含め、このような人は多いのではないでしょうか。コロナ禍でどうしても家にこもる時間が多い今、そして巷に音楽があふれているマニラこそ、楽器を始めるのにふさわしい街といえるでしょう。楽器店オーディオファイルのジジョ・デ・グスマンさんに、コロナ禍での楽器ビジネスと人気の楽器について聞きました。
-オーディオファイルは1981年創業の老舗楽器店ですが、コロナ禍の影響は?
大変な時期ではありますが、楽器の販売は安定しています。当店のお客様はアマチュアの方から、プロのミュージシャンまでいらっしゃいます。特にコロナ禍が始まってからは、趣味で楽器演奏を楽しまれているお客様が増えました。
―どの楽器が人気ですか?
ギター、ベースギター、キーボード、ドラムですね。ギター、ベースはアイバニーズ(Ibanez)、キーボードはコルグ(KORG)、ドラムはタマ(TAMA)、プレミア(Premier)などが人気ブランドです。
-子どもが最初に習う楽器としておすすめなのは?
私がおすすめするとしたらギター、キーボード、ピアノ、ドラムでしょうか。ただし、どんな楽器でも習うのはとてもいいこと。楽器を演奏すること自体が楽しく、どんな楽器であるかは関係ありません。また、歌を習うのもいいと思いますよ。
-40〜50代で初心者が習うならどの楽器がいいでしょうか?
ギター、キーボード、ドラムですね。
―楽器ができるにはやはり適性など必要なんでしょうか?
必要な適性があるとしたら、それは、音楽への深い愛です!
―フィリピンの人は歌がうまく、楽器演奏も上手な人が多いイメージがありますが、どう思われますか?
フィリピン人は根っからのエンターテイナーであり、人を楽しませるのが得意。私たちは家族、友人、お客様を楽しませるのが大好きなんです。このような国民性は家で誰かを楽しませることから、大勢の観客の前で歌ったり、踊ったり、演奏したりすることにまで表れます。フィリピン人は他人をハッピーにするのが本当に好きなんですよ。
―オーディオファイルの今後の計画は?
コロナ禍が終息したら、すぐに対面でのイベントを開催したいと思っています。