最近、日本でも多くのライブハウスや個人営業のレストラン・喫茶店などが続々閉店しているという話を耳にする。ここフィリピンでも例外ではない。

街を歩くと、小さなレストランやバーに「Tenant for Lease」の看板がかかっていて寂しい気持ちになる。

 

メトロマニラの若者文化の象徴であるカフェやバーを応援しようと、Manila Takeout(マニラテイクアウト)が限定デザインTシャツのオンライン販売を始めた。

コンセプトは”Until We Can Get Drinks Together Again” (私たちが再び一緒に飲めるようになるまで)。

デザインのイニシアチブであるManila Takeoutは、フィリピン人アーティストと支援が必要な飲食店をつなぎ、アーティストがTシャツをデザイン、その売り上げを飲食店に資金援助として還元する。

 

 

↑Manila Takeoutのショッピングページ

 

Tシャツはマニラテイクアウトのウェブサイトで購入でき、銀行振込で決済が可能だ。価格は850ペソ。

それぞれのTシャツの販売期間はリリースから2週間のみ!受注発注のため、注文後届くまでには3−4週間かかる。

 

8月23日にフェイズ3の5種類のTシャツ×レストランバーがリリースされた。2週間の限定なので、販売は9月13日までとなる。

これまでは7月9日、7月26日とフェイズ1、2がリリースされてきた。

フェイズ1・2では在住日本人も馴染み深い店のコラボTシャツもあった。

マカティ市ポブラシオンにあるメキシコレストラン「エル・チュパカブラ」や、マカティ・BGCにもある「ワイルドフラワーカフェ」、レガスピビレッジにある「ヤードスティックカフェ」など。個人的にはエル・チュパカブラのTシャツが欲しかったが、既に販売終了していて涙を呑んだ。

エル・チュパカブラ×クリエイターMARLA DARWINのTシャツ。現在は販売終了。

 

 

 

今回8月23日より2週間販売されるTシャツの飲食店は以下。

 

−BGCにあるアメリカンビストロ「The Bowery」。

 

−ケソン市クバオにあるLGBTQの聖地として知られたバー「Today x Future」

 

−マカティのレガスピビレッジ内にある隠れ家カフェバー「Curator」。このカフェは奥の秘密の扉を開けるとシークレットバーとなっており、それでご存知の方もいるのではないだろうか。シークレットバーは、イギリスメディアにて「アジアのベストバー50」にも選ばれている。

 

−マニラの音楽シーンの重要スポットであったライブバー「Route 196」。このライブバーはケソン市にあり、OPM(Origianl Pinoy Music:Jpopならぬフィリピン語のポップス)を盛り上げ、新進気鋭の学生バンドをデビューさせるなど、メトロマニラの音楽シーンでは必ず聞く名前である。

 

−マカティはポブラシオンにある、コーヒーとカクテルとビニールレコードで音楽を聴く店「OTO」。店名は日本語の「音」からきているそう。

 

残念なことに、このうちのLGBTQの聖地「Today x Future」とライブバー「Route 196」は先日閉店してしまった。どちらもマニラの多様な若者文化を創ってきた重要な場所であったため、有名シンガーなどが自身のSNSなどで想いを綴る様子などが見受けられた。

閉店はしてしまったが、Tシャツは購入できる。

 

Manila Takeoutのウェブサイトでは、コラボしている飲食店とデザインしたアーティストの両方の説明が掲載されている。

”マニラカルチャー”の重要な拠点を存続させるため、デザインTシャツを手に入れることでサポートしてみてはいかがだろう。(A)

 

Manila Takeout ウェブサイト