明日2月1日は、2022年の 旧正月、中国正月の元旦。フィリピンでは祝日です。新暦1月1日に元旦を迎えて正月を祝ってから、そのひと月後にまた正月を祝うのをちょっと不思議に思う人もいれば、再びおめでたいと思う人もいるでしょう。もう1回正月を迎えるのを機に、「2020年はこれから」と気分転換&気合を入れなおす人もいることでしょう。

 

 

 しつこいコロナ禍の中、今年こそ終息に向かってほしいという願いを込めて、英字紙「フィリピンスター」(2022年1月24日付電子版)に掲載された中国哲学陰陽に基づく「旧正月に縁起のいい食べ物」を紹介します。

 

 

マニラの中華街ビノンドで中国正月に売られるパイナップル。(Ramon FVelasquez, CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons) (イメージ写真)

 

 

1月31日に用意したい幸運のフルーツ

 

 

 旧正月元旦の前日、1月31日の大みそかにはダイニングテーブルや、家で中心的な存在のテーブルの上に下記の幸運を呼ぶ、縁起がいい意味を持つ14種類のフルーツや食品を置きましょう。特に下記の最初の5つのフルーツは、用意したいラッキーフルーツです。それぞれに意味があります。各種、偶数個を用意すると吉。

 

1.ポメロ:ネガティブなムードを一掃

 

2.オレンジ、ポンカン、キャッキャッ(Kiat Kiat)みかん:お金を象徴。

 

3.パイナップル:幸運を呼び寄せる。

 

4.りんご:心の平穏と調和。

 

5.ドラゴンフルーツ:勝利と成功

ドラゴンフルーツはサボテンの仲間なのだそう。(イメージ写真)

 

 

6.柿:幸運

 

7.桃:長寿

 

8. ライチ:ロマンス

 

9.グレープ:豊かさ、富裕

 

10.すいか:繁栄、金銭運

 

11.アボカド:気品、優雅

 

12.ココナツ:長寿

 

13. メロン:財産

 

14.マンゴ:結束

 

 これらのフルーツのほかに、ピーナッツ(殻付き)、キャンデー、ケーキ、餅菓子ティコイ、生花もテーブルに置くことで幸運を呼ぶとされます。

 

 

新年に食べたい縁起のいいメニュー

 

 

 旧正月に縁起のいいメニューを楽しみましょう。2月1日深夜0時に新年を迎えた後なら、いつ食べても構いません。

 

 

メインディッシュ〉

 

1匹まるごとの魚料理:豊かさ、お金、余裕を意味。

 

ローストダック:お祝い、力強さ、財産、多くの恵みがあること意味。

 

ローストチキン:お祝い、家族の結束を意味

 

エビ:幸福、幸運を意味。

 

カニ:特別な料理にふさわしい高級食材

 

ホタテ:新しいことを開拓するという意味。

 

麺類:長寿

 

〈野菜、副菜〉

 

ギョウザ:財産、お金を象徴。

 

春巻き:財産、金の延べ棒を象徴。

 

きのこ:チャンスをつかみ、希望をかなえる。

 

レタス:資産を増やす。

 

ピーナッツ:子宝に恵まれる。

 

卵:子宝に恵まれる。

 

フィリピンの中国正月に店頭に並ぶ餅菓子ティコイ。(Ramon FVelasquez, CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons) (イメージ写真)

 

 

〈デザート〉

 

ティコイ:中国語でこの餅菓子をニェンガオ(nian gao)と呼び、年々良くなるという意味の発音と同じであり、人々に新しい希望を与えるという意味を持つ。

 

ココナツゼリー、もち米:粘り、くっつく性質から、一体感、連帯の意味。

 

ごまだんご(buchi):丸く黄金色に揚がった見た目から、幸運のシンボルとされる。また、ちょっとした勇気、冒険で大きなリターンを得ることができるという意味を持つ。