仕事柄、小社には多くの日本人の方が来社されたり、電話をいただいたりする。メディアとしてはとてもありがたいことだ。
そんな中で、日本人の年配男性の対応に困ることがある。事務所に突然入ってきて日本人スタッフがいる席に行き、まくしたてる。だまって事務所に入ってきて、いつのまにか応接ソファに座っている。電話で思うような回答を得られないと、いきなり怒り出す・・・・・・。このような言動をされる方々の多くは挨拶もなく、ため口で話してくる。クレームを言うのでもないのに、なぜか最初からけんか腰で話してくる人もいる。こちらを年下だと思ってため口でいいと思われているのかもしれないが、初対面の場合は丁寧語を使った方がいいと思うのだが。
これらは、決してすべての邦人年配男性に当てはまるのではない。礼儀正しく、紳士的な人も、もちろんいる。しかし、その言動にこちらが驚かされるフィリピン在住の日本人年配男性がいかに多いことか。日本人女性や、20代〜40代の日本人男性との応対で驚かされたことはない。これまで暮らしたことがある東南アジアのベトナムやシンガポールでも、これほど日本人の年配男性の言動に驚かされたことはなかった。礼儀に無関心で怒りやすいというのは、フィリピン在住日本人の年配男性の特徴なのだろうか。
マニラで働き、暮らしはじめて4年目。フィリピン人の言動に驚かされることはあまりなくなったが、まだ日本人の年配男性に驚かされる。かくいう私も50歳を過ぎていて、年配男性である。数年後には私も礼儀に無関心になり、キレやすくなるのだろうか。人の振り見て我が振り直せ。そう言い聞かせて生きていきたい。(W)