マニラ現地紙ナナメ読み 19

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2020年12月4日

フィリピンと日本のビジネス「70年代の実話」:
バタンガスの黒コショウとショウガ

 

 前回紹介した「イノシシ狩り観光」に続く「フィリピンと日本のビジネス70年代の実話」は、バタンガスで聞いた話。

 

 日本人の貿易商がバタンガスに商談にやってきた。農民たちは黒コショウとショウガの大口の注文に応じると約束し、商談はまとまった。その後、何事もなく日本への輸出はスムーズに進んだ。だが、4回目の出荷を終えた頃、日本人の貿易商がバタンガスにやってきて、日本で受け取った物を農民たちに見せた。それは、黒コショウではなくパパイヤの種、そして食べることができない野生のショウガだった。驚く農民たち。日本とのビジネスは終わり、農民たちの豊かな生活の夢も一瞬にして消えた。

 

パパイヤの種には確かに黒コショウのような風味があるが・・・・・・。

 

 農民たちはだれが日本人をだますようなことをしたのかを調べ、アルコール依存症で1人の物静かな年老いた農民の仕業だと突き止めた。そして、なぜせっかくのビジネスを台無しにしたのかと問いただすと、その老いた農民は答えた。

 

 

「みんなが思いつかない変わったことをしたかった。パパイヤの種と野生のショウガで日本人をだますのは、まさに創造力の賜物だよ」

 

 

 農民たちはこの年老いた農民を半殺しにしたという。 (11月25日・デイリートリビューン )

 

 

セクシーな地名はつらい?

 

 パンパンガ州サスムアン町は「Sasmuan」と書きますが、1991年までスペリングは「Sexmoan」でした。スペイン統治時代は誰も気にしなかったのでしょうが、米国の統治となり英語が普及してからは「Sex」と「Moan」、セックスとあえぎ声という綴りに困惑したことは想像に難くありません。ほかの町の人から「Sexmoanの住民は地名の通りセックス好き」などと、からかわれて嫌な思いもしたかもしれません。そして、サスムアンは1991年に公式に綴りをSasmuanに変更しました。しかし、いまもパンパンガ州政府や統計局のウェブサイトなどでは「Sasmuan(Sexmoan)」と旧名も表示されていますが・・・・・・。やはり長年使われてきた名前を変えるのはそう簡単ではないようです。

 

 Sexmoanという地名には待ち合わせ場所や出会いの場と言う意味があるそうです。その綴りといい、意味といい想像をかき立てられます。

 

 世界にはいろいろセクシーな地名がありますが、オーストリアの村「Fucking 」は、来年1月に「Fugging」へと改名されることになっています。

 

 こうして改名を選ぶところもある一方で、イングランドのサセックス(Sussex)、米国ペンシルバニア州のインタコース(Intercourse)、ジョージア州クライマックス(Climax)などはそのまま。

 

 セクシーな地名はそれだけで観光資源になるのでは、と思うのは、その地とは無関係な人間だからでしょうか。(11月29日・デイリートリビューン)

 

 

スーパーで万引きの連係プレー?

 

 首都圏タギッグ市のハイパーマーケットで11月30日夕方、38歳の男と36歳の女が万引きの容疑で逮捕されました。レジで代金を払わずに店を出たところを監視カメラを見ていた警備員が気づき、駐車場にいた2人にレシートの提示を求めました。しかしレシートを持っていなかったため、その場で逮捕。

 

 

 しかし、逮捕されたのはこの2人だけではありません。レジ係(20歳)と、客が買った品を袋に入れる係の店員(24歳)も逮捕されたのです。逮捕された2人の買い物客をレジで代金精算せず、素通りさせていました。

 

 

 客とレジ係、袋詰め係の連係による万引きにも驚かされますが、さらに驚くのはその買い物代金。カートに入っていた食料品はなんと2万8,826ペソ相当。カートは商品で山盛りだったののではないでしょうか。それを万引きしようとはなんとも大胆。

 

 

 逮捕された4人の関係は不明ですが、レジ係が全く知らない買い物客の多額の買い物を見逃すことがあるでしょうか? やはり身内や知り合いと考えるべきか、それともレジで脅されて見逃したとか? 

 

 

 記者も以前、スーパーで買い物をして、買ったものが少なかったので精算後に袋はもらわずに出たところ、警備員に止められてレシートを見せるように言われました。レシートを見せて事なきは得たものの、もしレシートをもらっていなかったり、すぐに捨てていたらどうなっていたのでしょう。以後、必ずレシートをもらうことにしています。(12月2日・ピープルズジャーナル)

 

 

 

 

スマホひったくり犯捕まる。

 

 12月1日、首都圏マニラ市サンタアナで携帯電話を盗んだ容疑で2人組の男が逮捕されました。同日午後6時30分頃、ジネスさん(18歳)が、テジェロン通りの食堂にいたところ、2人組の男が入店。ジネスさんが水を取りに席を立ったところ、男はテーブルにあったジネスさんの8,000ペソの携帯電話を奪って逃げました。

 

 ジネスさんが大声を上げて助けを求めたところ、パトロール中の警官が気づいて追跡し逮捕、携帯電話を取り返しました。2人組の男は32歳と20歳のギャングの構成員。スマホのひったくり犯から取り戻すことができたシネスさんは本当にラッキーだったと思います。おそらくほとんどの場合はあきらめることになるのではないでしょうか。

 

 記者は4年前にフィリピンに来てから、目の前で携帯電話がひったくられる場面を2度目撃しています。最近見たのは11月上旬、マカティ市チノロセス通りのウォルターマート前で朝9時頃に信号待ちをしていた時。私の前でスマホを見ていた人が、スクーターで近づいてきた男にスマホをひったくられました。スマホを取られた男性は叫びながらスクーターを追いかけましたが、追いつくのは無理。歩道にいても車道近くでスマホを見るのは危ないと改めて思いました。

 

 初めて行く場所ではスマホを見ながら歩くことがありますが、やはりひったくり犯にしてみればいいカモなのかも? 手から奪われないように固定することも考えますが、手から外れずバイクに引きずられて大けがをしてはたまりません。スマホで検索した地図を印刷して持ち歩く、アナログな方法がひったくりからも狙われず、一番安全なのでしょうか。(12月3日・デイリートリビューン)