サントトマス大学に潜入!

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2017年3月25日

フィリピン学記 

おしゃれな学生が多いサントトマス大学キャンパス。

おしゃれな学生が多いサントトマス大学キャンパス。


アダムソン大学 須貝京子
___現在正規留学生としてアダムソン大学に在籍しつつ、同市内にあるデラサール大学の英語学校で勉強しています。デラサール大学は早稲田大学との提携校でもあり、名のある大学です。アダムソン大学とはまた違った雰囲気を放っており、各々の大学を知ると、アダムソン大学での学生生活から知るフィリピンの日常はほんの断片にしか過ぎないなと感じます。
___先日友人の誘いで、サントトマス大学のクリスマスイベントに参加しました。サントトマス大学もまた先に挙げた2大学とは全く異なるカラーを放っており、設立者がスペイン人ということから、古い建物はヨーロッパ風の造りで、敷地も広く素敵な大学でした。
___校舎に入ってまず感じたことは学生がオシャレなこと! アダムソン大学に馴染んでいた私は、田舎から都会に来たように感じました。友人に聞くと、サントトマス大学に通う学生は比較的お金持ちだからと言っていましたが、お金があればファッションセンスがあるとは限らないので、きっとオシャレに気を使う学生が多い大学なのだと思います。日本の大学でも、例えば東京の表参道に位置する青山学院大学ではブランドバックを持ってないと浮くとささやかれていたり、一方下町の高田馬場のある早稲田大学にはジャージで登校する学生が多かったり、大学の立地と学生のカラーで生み出される模範的学生のイメージがあり、学生は自然とそれに馴染んでいくものですが、フィリピンでも同じことが起きているのだと実感。現に、サントトマス大学の周りにもオシャレなカフェやBARがズラリと並んでおり、近くはビジネス街であるという立地条件も、サントトマス大学の学生がオシャレに気を使う要因でもある気がします。とにかく学生のファッションセンスは総じて高かったです。通っている大学で、学生のライフスタイルの違いは大きいように感じました。
___サントトマス大学のクリスマスイベントは一般人にも開放されており、毎年行われるビックイベントだそうです。ズラリと並ぶ屋台、音楽バンド、イルミネーションで輝く校舎にひしめく人々。中でもみんなのお目当ては有名音楽グループによる音楽コンサート。フィリピン人アーティストに疎い私でも一度は聞いたことある、若者に有名なバンドの生演奏にはみんな興奮気味でした。
___およそ3時間に及ぶコンサートの後、校内の中央にある校庭での打ち上げ花火でイベントを締めくくります。クリスマスを間近に控えて盛り上がるモダンな学生のイベントという印象を受けました。
___余談ですが、イベントを終え帰路につく際、軽く空腹を満たせるものを探していたところ、露天のショウパオを発見しました。露店のショウパオはセブンイレブンやローソンなどで売っているものの約半額。アダムソン大学付近ではよく目にする露店です。お得な上、美味しい理由をこのときサントトマス大学の友達に教わるまで知らずに食べていました。というのも露天のショウパオの具肉は「キャットミート」。昔から冗談で言われいるらしいのですが、既に口にしてしまった私はショックからしばらく立ち直れませんでした。アダムソン大学の友達が平気で食べていたのはただ知らないだけなのか、冗談だと気にしないのかは、探らないでおこうと思います。

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