シルヴァナス と サンスリヴァル

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2017年11月20日

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シルヴァナス(またはシルヴァナ)というのは、カシューナッツを混ぜ込んだ小判型のメレンゲ・クッキーにバタークリームを挟み、冷凍したお菓子です。冷凍しておいたものを、少し解凍して食べると、生地はサックリ、クリームはしっとり、スイーツ好きには堪らないお味です。ネグロス島のドゥマゲッティのSans Rival Cakes & Pastriesという店が有名で、フィリピンの人たちはドゥマゲッティを訪問した際にはここで買って帰るのが定番となっています。他にもルソン島ヌエバ・エシハ州ムーニョス市のEriel’s のシルヴァナスもお勧めですが、どちらも残念ながら、メトロ・マニラには店舗がありません。
シルヴァナスがいつどのように今のような形になったのか詳しいことはわかりませんが、同じようにカシュ―メレンゲにバタークリームを挟んだケーキ、サンスリヴァル(Sansrival)をより手軽に食べられるように小判型にしたものがシルヴァナスです。サンスリヴァルとはフランス語で「ライバルがいない」という意味。つまり他にライバルが無いほどおいしいものが、このサンスリヴァルというわけです。
フィリピンのお菓子はスペインの影響を強く受けていますが、このサンスリヴァルはフランスのお菓子ダコワーズ(ダックワーズ)が原型のようです。「ダコワーズ」とはナッツを混ぜ込んだメレンゲのこと。ダコワーズではアーモンドやヘーゼルナッツを生地に混ぜ込むのに対し、フィリピンでは比較的廉価で入手できるカシュ―ナッツを混ぜ込んでいることが特徴です。シルヴァナスの外側にはビスケットを細かくしたものがまぶしてあり、サンスリヴァルは周りに砕いたカシューナッツがまぶしてあるため、シルヴァナスはサクッとした食感、サンスリヴァルの方が噛みごたえのある食感です。
メレンゲを焼成してクリームを挟んだケーキは他にもありますが、メレンゲだけでさっくりと焼き上げるには4-5時間かけて焼き上げる必要があり、時間も手間もかかります。ナッツを混ぜることでその時間が短縮され、サクッとおいしく仕上がるという効果もあるようです。
シルヴァナスを本場ネグロス島ドゥマゲッティで買うなら
Sans Rival Cakes & Pastries
San Jose St, Dumaguete, 6200 Negros Oriental
☎035-225-4440
ヌエバ・エシハ州ムーニョスのお店
Eriel’s Cakes and Pastries
Isla Street, Poblacion East, Science City of Muñoz, 3119 Nueva Ecija ☎044-456-0427
マニラでシルヴァナスが買える店
House of Silvanas
シルヴァナスの本場ドゥマゲッティ出身のオーナーによるチェーン店。マニラには下記以外にも支店あり。
Glorietta 4, 3rd Floor Food Choices, Makati City☎02-729-0382
18 Ephesus St. Multinational Village,
Parañaque City ☎02-823-4160
ちょっと変わったシルヴァナスなら
Brownies Unlimited
シルヴァナスなのにボール状のメレンゲの間にクリームを挟み、ケーキスポンジを粉状にしたものでコーティングした、ちょっと意外なお菓子。ウベ(ベニヤマイモ)ケーキ、シルヴァナス、チョコの三種類がある。店舗はSMマカティやSMメガモールなどSM系のモールにキヨスクがある。
サンスリヴァルなら 
Sugarhouse
チョコレート味のサンスリヴァル “Marjolaine”、アーモンド・サンスリヴァル、コーヒー・サンスリヴァルがある。
Dela Rosa Car Park, Makati ☎02-893-8341
2/F, Glorietta 3, Makati ☎02-840-1074
Rockwell Branch ☎02-898-1321
Conti’s
アーモンド・チョコ・サンスリヴァルと普通のサンスリヴァルがある。じっくり焼いたメレンゲをベースにチョコクリームをサンド、マンゴーを乗せたマンゴー・ブラボーやその他のスイーツも定評がある。店舗はGreenbelt 2、 Serendra、 Alabang Town Centerなど。(悦)

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